2010年1月20日10時28分

ハイチ被災者に「聞く聖書」寄付 希望と安らぎ届けたい

 地震で甚大な被害が出ているハイチに世界中から様々な支援の手が届けられているが、ロイター通信によると、米キリスト教団体「フェイス・カムズ・バイ・フィアリング」は、被災者らに現地語で聞くことができるオーディオ聖書を届けている。すでに600セットが発送されたという。



 同団体は、世界中の読み書きができない人々へ音声で神の言葉「聖書」を届けている団体。今回寄付されたのは、ハイチのクレオール語で聞くことができるオーディオ聖書で、太陽電池を動力としている。読み書きができない貧困層向けに作られたものだが、今回の惨事の中でも神が被災者らのことを忘れてはいないことを知ってもらい、希望と安らぎを得て欲しいと寄付を決めた。



 19日で大地震発生から1週間が経過したハイチでは、被災者数は国連の発表で約300万人に達する。死者数は5〜20万人とされているが、正確な数は未だ不透明のまま。



 国連安全保障理事会は同日、兵士2000人、警官1500人の追加派遣を決めており、これによりハイチで救助活動を行う国連派遣員は1万人を超える規模となる。