2009年10月16日23時45分

英キリスト教系保険会社が現代風クリスマスキャロル公募

路上でクリスマスキャロルを演奏する人たち

 英国国教会など多くのキリスト教団体と契約するエクレシアスティカル保険会社が5日、キリストの生誕を主題とする新しいクリスマスキャロルの一般公募を開始した。最優秀作品には賞金千ポンド(約15万円)が贈られる。



 クリスマスがイエス・キリストの生誕に由来するというメッセージを社会に訴える宣伝サイト「ChurchAds.net」と提携し、同サイト上で募集する。長さが4分以内であれば、音楽のジャンルは問わない。



 英国では、クリスマスイブなどに歌い手が集まって街の家々を訪問し、玄関先でクリスマスキャロルを賛美することが習慣となっている。だが、個人を対象に同社が最近実施したアンケートの結果、半数以上の人々がこうした訪問を望んでいないか、あまり歓迎していないということがわかった。



 今回の公募は、こうしたクリスマスの伝統的な習慣に対する支持を社会に呼び掛け、クリスマスの核心を人々に覚えてもらうための試みとして実施された。



 同社の担当者は「キリストの生誕と、今日を生きるわたしたちの生活を反映した想像力溢れる作品を期待している。『きよしこの夜』『神の御子は今宵しも』などのキャロルは不朽の名作。だが、どれほどの古き良き伝統も、再興の努力なくして存続できない」と述べ、公募を通してキャロリングの習慣を社会に呼び戻せるはずと期待を語った。



 最優秀作品は12月に発表され、玄関前で歌う集まりとしては史上最大の聖歌隊によって歌われる予定。