
北アフリカの広大な大地に、何千年にもわたって住み続けている先住民族のアマジグ族(一般的にはベルベル人としても知られる)。その名は彼らの言葉で「自由な人々」を意味する。約2500万から3600万の人口を抱え、モロッコやアルジェリアの山岳地帯からサハラ砂漠に至るまで広く分布している。
歴史を振り返れば、初代教会をけん引した偉大な神学者アウグスティヌスもまた、このアマジグの血を引いていたとされる。しかし、現在では彼らの大半がイスラム教徒で、長年にわたり、この地は福音に対して固く閉ざされた地域の一つと考えられてきた。
ところが今、北アフリカのアマジグ族に、かつてない「聖霊の風」が吹き抜けている。
現地の宣教ネットワークからの最新の報告によると、男女を問わず多くの人々がキリストの福音に応答し始めているという。ある地域では「若い信者たちが友人たちにイエスについて語り、共に祈っている。彼らの間に聖霊の風が吹いているのを感じる」と、喜びに満ちた声が上がっている。彼らは母語のオーディオ聖書を通して福音を聴き、それを友人や家族と分かち合うという、草の根の運動を起こしているのだ。
しかし、この急速な福音の波は、同時に大きな課題も浮き彫りにしている。多くの人々がイエスを信じているものの、聖書的な基礎がまだ十分に根付いていない。ある新しい信者は、現地の指導者にこう尋ねた。「私は信じています。でも、イエスが私のために死んだというのは、一体どういう意味なのですか。私はまだよく分かっていません」。この率直な問いかけに対し、指導者は喜びをもって、忍耐強く福音の真理を一から説明し直したという。
また、家族の中で自分だけが信者となり、孤立している者も少なくない。「妻たちは信じたが、夫たちはまだイスラム教に留まっている」といった家庭内の霊的な分断や、イスラム社会特有のプレッシャーが重くのしかかっている。彼らには、一時的な熱狂ではなく、困難に耐え得る「信仰の深い根」を張るための、継続的で丁寧な弟子訓練が必要不可欠なのだ。
かつてアウグスティヌスはこう祈った。「主よ、あなたは私たちを、ご自身に向けてお造りになりました。私たちの心は、あなたの内に憩うまで、決して安らぐことはありません」。今、この千数百年越しの祈りが、再び彼らの同胞であるアマジグ族の魂に響き渡ろうとしているのだ。
主イエスは言われた。
風は思いのままに吹きます。その音を聞いても、それがどこから来てどこへ行くのか分かりません。御霊によって生まれた者もみな、それと同じです。(ヨハネ3:8)
今、北アフリカの乾いた地に、霊的な潤いを届ける聖霊の風が吹いているのだ。
北アフリカのアマジグ族のために祈ろう。新しく生み出された数多くの若い信者たちが、良き指導者たちによって正しく導かれ、御言葉に根ざして成長することができるように。家族の中で一人だけ救われた信者が、困難の中で証しをし、配偶者や家族全員がキリストに導かれるように。
そして「自由な人々」と呼ばれる彼らが、キリストの十字架を通して真の霊的自由を見いだし、北アフリカの地全体に力強いリバイバルをもたらす器として用いられるよう、祈っていただきたい。
◇