
中絶反対を訴えるプロライフの行進「マーチ・フォー・ライフ」が、7月20日(月祝)に東京都内で行われる。カトリック築地教会(中央区)から日比谷公園(千代田区)までの道のりを、約1時間にわたって歩き、中絶の問題性や命の大切さを伝える。
マーチ・フォー・ライフは、米連邦最高裁が1973年、中絶を憲法上の権利とした「ロー対ウェイド」判決を出したことを受け、翌74年に米首都ワシントンで始まった。その後、世界的なプロライフ運動として拡大し、日本では2014年から行われている。
開催日の7月20日は「海の日」(7月第3月曜日)で、「産みの日」にかけている。また、中絶を合法化した優生保護法(現母体保護法)の公布日である1948年7月13日にも近く、同法を思い起こさせる意味合いも込めている。
主催するマーチ・フォー・ライフ東京実行委員会の代表でカトリック信者の工藤郁哉さんは、「私たちは、中絶反対は単なる政治運動ではなく、天主(神)が創造した生命の神聖さを守る信仰上の義務と理解しています。『政治デモに参加する』という感覚より、『生命のための公的証し』という感覚です」と話す。
また、カトリック教会が古くから人間の命は受胎の瞬間から始まると教えてきたことや、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が中絶を「死の文化」と呼んでいたことを挙げ、「(マーチ・フォー・ライフは)単なるデモではなく、祈りと償いに近い性格を持っています」と語る。
優生保護法の公布日や海の日に合わせて東京で行われる行進は、今年で13回目。行進は大阪でも2022年から行われており、5回目となる今年は、7月12日に大阪市役所前から難波までの御堂筋約4キロを約40人が歩いた。
工藤さんは、「生命を守る運動は宗教を問わないものであり、胎児の生命の大切さに共感いただける方に、一人でも多く参加していただきたいと思っています」と参加を呼びかけている。
東京での行進は、カトリック築地教会に7月20日(月祝)午後3時半集合、同4時出発。日比谷公園まで歩き、同5時10分ごろの解散を予定している。