2026年7月14日17時17分

米国のメガチャーチ、毎週の礼拝出席者は1000万人 コロナにも適応し予想上回る回復

ワーシップ/礼拝
※ 写真はイメージです。(写真:Pazargic Liviu / Shutterstock)

米国のメガチャーチが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うロックダウンから、予想を上回る力強さで回復を遂げたことが、最近の調査で明らかになった。

メガチャーチは毎週の礼拝出席者が2千人以上の教会で、件数で見ると、米国のプロテスタント教会全体の1%未満に過ぎない。しかし、その大半が2020年に始まったパンデミック前よりも、礼拝出席者数や献金額を伸ばしており、実に米国のプロテスタント教会に通う6人に1人がメガチャーチの礼拝に出席しているという。

調査は、米ハートフォード国際大学の付属機関であるハートフォード宗教研究所が5年ごとに実施しているもので、6月に最新の調査結果をまとめた報告書「メガチャーチの再興:パンデミック後に大規模教会はいかにして回復したか」(英語)が発表された。それによると、米国には現在、約1850のメガチャーチが存在し、一般的な週末には推定1000万人がメガチャーチの礼拝に出席している。

報告書によると、メガチャーチの67%が、パンデミック前を上回る礼拝出席者数を報告しており、84%が現在の会衆の方がパンデミック前より強固であると回答した。さらに、86%が自身の教会を「繁栄している」と表現し、未来に対して楽観的な見方を示した。

調査は、25年8月20日から同年11月13日にかけ、毎週の礼拝出席者が平均900人以上のプロテスタント教会589件(うちメガチャーチは331件)を対象に行われた。

報告書の共同執筆者の一人で、このほどハートフォード国際大学の教授(宗教社会学)と、ハートフォード宗教研究所の所長を退任したばかりのスコット・トゥーマ氏は、報道発表資料(英語)の中で次のように述べている。

「パンデミックの期間中、大規模教会は勢いを失い、二度と回復しないのではないかという懸念が多く語られていました。しかし、実際にはほとんどのメガチャーチが驚くべき回復力を見せてくれました。多くの教会が以前よりも強くなって再出発しています。それは単に礼拝出席者数が戻ったからというだけではなく、弟子訓練、リーダーシップ育成、イノベーション、そして地域社会との関わりに改めて焦点を当てたからです」

報告書は、多くのメガチャーチがパンデミックによって引き起こされた混乱を、宣教戦略の再考やリーダーシップ育成への投資、地域社会に対する奉仕活動の拡大を図る好機として活用したと指摘している。

報告書のもう一人の共同執筆者で、教会指導者向けの著書が多数あるウォーレン・バード氏は、次のように述べている。

「私たちの調査結果は、米国の大規模教会が引き続きイノベーションの実験場として機能していることを示唆しています。複数拠点での宣教活動、指導者育成の研修プログラム、デジタルを通じた関わり、あるいは弟子訓練に対する新しいアプローチなど、最終的に全米の教会へと広まっていく宣教慣行の多くは、まずこうした大規模教会で現れることが多いのです」

調査では、対象となったメガチャーチの大半が自らを福音派と認識していることも判明した。定期的に礼拝に出席している成人の神学的傾向を尋ねる質問に対し、67%が「福音派」と回答した。その他、12%が「宣教的」、12%が「カリスマ派・ペンテコステ派」、4・5%が「穏健派・進歩的」、4・5%が「求道者志向」と答え、20年の前回調査と大きく変わらなかった。

報告書によると、メガチャーチの年間収益の中央値は740万ドル(約12億円)で、19年の530万ドル(約8億6千万円)から増加した。これは、米国内のインフレ率を上回る成長率だという。

「この調査から浮かび上がってくる物語は、単なる回復の物語ではありません」とトゥーマ氏は述べた。「これは適応の物語です。これらの教会は異例の混乱を乗り越え、多くの場合、宣教を見直し、人々に投資し、使命を強化するための好機として活用したのです」