
北アフリカの地中海に面する国がチュニジアだ。かつてはアラブの春の発火点となり、自由と民主化の象徴とされたこの国は今、再び強権的な監視社会へと急速に逆行している。2021年にカイス・サイード大統領が全権を掌握して以来、国家の権威主義化が著しく進行した。それに伴い、オープンドアーズの「ワールド・ウォッチ・リスト」では、31位に位置する。この国におけるキリスト者への監視と迫害は、かつてないほどの緊迫度を増している。
教会や集会への公的な監視網もさることながら、イスラム教からキリスト教への改宗者(MBB)たちが直面する最も過酷で厳しい迫害は、国家の目から隠れた「家庭」という密室の中で起きている。チュニジア社会において、イスラム教を捨てることは家族に対する「完全な裏切り」であり、家名への拭いがたい恥と見なされる。そのため、信仰が発覚した改宗者が最初に直面する暴力は、警察でも過激派でもなく、彼らが最も愛し、信頼しているはずの「家族(特に家長である男性)」からの苛烈な報復なのだ。
男性の改宗者の場合、激しい暴行や殺害の脅迫を受けるだけでなく、家からの追放、生計手段の剥奪、そして愛する妻からの強制的な離婚という、社会的な完全な死を宣告される。さらに痛ましいのは、女性の改宗者たちの直面する苦難である。彼女たちは携帯電話を取り上げられ、外部との連絡を完全に遮断される。いわば軟禁状態に置かれることが多い。過酷な言葉の暴力や身体的・性的虐待に耐え、子どもたちの親権も奪われる。最終的には望まない相手との結婚を強制されるか、着の身着のまま家から放り出されるしかない。
ファヤという名の一人の女性信者は、この見えない密室の悲劇の中でこう証しする。「私たちは迫害や困難によって物理的に引き離されることがあるかもしれません。しかし霊的には、キリストにある私たちのアイデンティティーによって、霊的には主とその御体に常に固く結び合わされているのです」
聖書は言う。
私の父 私の母が私を見捨てるときは/主が私を取り上げてくださいます。(詩篇27:10)
改宗した兄弟姉妹たちが、たとえ血を分けた肉親に憎まれ、迫害され、見捨てられようとも、主なる神は決して彼らを見捨てない。
チュニジアの兄弟姉妹のために祈ろう。独裁的な監視システムによって集まる自由を奪われ、孤独な戦いを強いられている信者たちが、決して絶えることのない聖霊の慰めと平安で満たされるように。とりわけ、最も身近な家族から言葉に尽くせない虐待や追放の危機にさらされている改宗者たちのために祈ろう。
試練に耐える忍耐と、彼らがつながるキリストの体である共同体が与えられるように。そして、愛する者を迫害せざるを得ないほど、古い文化の呪縛にとらわれている改宗者の家族の心が砕かれ、彼ら自身が真実なるキリストに出会うことができるよう、祈っていただきたい。
■ チュニジアの宗教人口
イスラム 99・4%
プロテスタント 0・02%
カトリック 0・2%
正教会関係 0・01%
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