
ロシア軍のドローンが直撃し燃え上がるウクライナの首都キーウにあるキーウ・ペチェールシク大修道院の生神女就寝大聖堂(写真:ウクライナのテチャーナ・ベレジュナ副首相兼文化相のフェイスブックより)
ロシア軍は14日夜から15日未明にかけ、ウクライナの首都キーウなど各地をミサイルと無人機(ドローン)で攻撃した。この攻撃で、キーウ中心部にあり、世界遺産に登録されているキーウ・ペチェールシク大修道院では、敷地内の生神女就寝大聖堂がドローンの直撃を受け、屋根が激しく燃え上がった。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はX(旧ツイッター)への投稿(ウクライナ語)で、「キーウ・ペチェールシク大修道院に対するロシアの攻撃により、生神女就寝大聖堂が炎上した。この大聖堂は11世紀にまでさかのぼる歴史がある。これは今日において、キリスト教文化に対するロシアの最も深刻な犯罪の一つだ」と非難した。
キーウ・ペチェールシク大修道院は1051年に創立されたとされる正教会の修道院で、千年近い歴史を持つ。同じくキーウにある聖ソフィア大聖堂などとともに、1990年にウクライナで初めて世界遺産に登録された。ロシアの軍事侵攻開始後の2023年には、存続が危ぶまれる「危機遺産」に指定された。
ゼレンスキー氏によると、ロシア軍はこの攻撃で、計70発のミサイルと611機のドローンを発射。このうち、ミサイル60発以上がキーウに向けられた。
ロイター通信(日本語版)によると、この攻撃でキーウでは4人が死亡、34人が負傷した。また、ゼレンスキー氏によると、北東部の都市ハルキウでは、5人が死亡、9人が負傷した。