
能登半島地震の復興支援として、石川県内の4市で5月中旬、韓国出身のゴスペル歌手3人が来日し、2日間にわたるコンサート「Love Note 2」が開かれた。開催地の自治体や地元紙も後援し、「上を向いて歩こう」「ふるさと」など、日本人になじみの深い曲やゴスペル曲を歌った。
コンサートを主催したのは、タラントサポーター。東京オンヌリキリスト教会信徒のハン・ヨンフンさんが立ち上げた復興支援団体だ。日本在住歴20年以上のハンさんはこれまで、東日本大震災や熊本地震の被災地を訪れ、ボランティア活動をした経験がある。しかし、能登半島地震ではこれまでとは違い、自ら被災地に移住し、被災者に寄り添う活動を行っている。
2024年の元日に起きた能登半島地震は、発生から間もなく2年半となり、日々のニュースで取り上げられる機会は減っている。ハンさんによると、地震で壊れた家屋の片付けや、道路や橋などインフラの修復は進みつつあり、「目に見える復興」は着実に進んでいるという。
しかし、仮設住宅では今もなお、多くの人が心の傷や孤独、不安を抱えながら日々を過ごしている。地震から時間がたち、余裕ができてきた今だからこそ、これまで心の奥底に押し込めていた悲しみや苦しみ、むなしさが湧き起こり、失った家族のことなどで心を痛める人も少なくない。「今、求められているのは、慰めと癒やしです」とハンさんは話す。
一般のボランティアの間では、復興のために、地元の祭りを復活させようとする動きがあるという。しかし、ハンさんは「完全な復興、回復は神様の憐(あわ)れみと愛からのみ来ます」と言い、教会やクリスチャンの働きが必要だと語る。
コンサートは、日韓のクリスチャンのボランティアら約30人が協力し、「君は愛されるために生まれた人」というメッセージを込めて開いた。会場では、涙を流して聞き入る人や、励ましを受けて笑顔を見せる人もいたという。
「賛美や福音が人の心に深く届いていることを改めて感じる時となりました」とハンさん。「この働きを通して、能登の地にイエス様の愛と希望が届けられ、多くの人の心が慰められていくことを願います」と話す。
タラントサポーターでは、ボランティアや祈りで働きを支えてくれる人を募集している。問い合わせは、電話(090・9139・0012)、またはメール([email protected])で受け付けている。