2026年4月29日12時22分

金城学院大学、名古屋学院大学の法人傘下に 金城学院幼稚園は名古屋YMCA学園へ

金城学院大学
金城学院大学(写真:グーグル・ストリート・ビューより)

学校法人金城学院(名古屋市、小室尚子理事長)は29日、運営する金城学院大学と金城学院幼稚園の設置者を、それぞれ学校法人名古屋学院大学(同市、西中利也理事長)と学校法人名古屋YMCA学園(同市、中村隆理事長)に変更する方針を発表した。両法人とは設置者変更に向けた基本合意書を締結し、今後必要な手続きを進めながら具体化していく。3法人はいずれもキリスト教主義の教育理念を掲げており、設置者変更後もその理念を継承するとしている。

発表によると、金城学院大学は2028年4月から、金城学院幼稚園は27年4月から、それぞれ設置者を変更する方針。また、金城学院大学は、29年度をめどに共学化を検討するとしている。金城学院中学校・高校については、金城学院が引き続き運営する。各学校の名称は設置者変更後も変更しない。

金城学院大学については、現在の教育体制の連続性を重視し、急激な変更によって混乱が生じないようにするとし、キャンパスや学部・学科の配置は現状を維持するとしている。一方、基本合意書に関する発表では、金城学院大学と名古屋学院大学の将来的な統合についても触れており、今後の状況を見ながら検討を進めるとしている。

設置者変更の背景については、コロナ禍以降「想定よりも急速に少子化が進展している」とし、「建学の精神に基づく使命をいかに果たし続けていくかが中長期の経営課題となっている」と説明。文部科学省が大学の再編・統合を推進していることも挙げ、18歳人口が減少期に入る30年に先んじて、2つの大学の運営統合に向けた協議を開始することにしたとしている。

今後、26年10月に最終契約書を締結し、27年1月に文部科学省への設置者変更認可申請をする予定。

金城学院幼稚園の設置者変更については、少子化や子育て環境の変化を見据え、より充実した教育・保育環境を実現するための「前向きな体制整備」だと説明している。基本合意書に関する発表によると、法務や財務などを含めた詳細な確認を進め、26年10月までに最終契約書を締結することを目指す。

金城学院の小室理事長は、「今回の設置者変更は、金城学院が大切にしてきた教育を、将来にわたり確かなものとして受け継ぎ、新たな連携の中でさらに発展させていくための意思決定」だと強調。「金城学院はこれからも、建学の精神を軸に、教育の質を守り、未来へ向けた金城学院の歩みを進めてまいります」としている。

金城学院は、米国の南長老教会から派遣されたアニー・ランドルフ宣教師が、1889年に名古屋で開いた私塾を起源とする。「福音主義キリスト教に基づく、女性への全人教育」を建学の精神に掲げる。金城学院大学はかつて、椙山(すぎやま)女学園大学、愛知淑徳大学と並び、名古屋の女子大「御三家」とも呼ばれていた。

名古屋学院大学は、米国のメソジスト・プロテスタント教会から派遣されたフレデリック・クライン宣教師が、愛知県初のキリスト教主義学校として1887年に設立した名古屋英和学校を源流とする。新約聖書のマタイによる福音書に由来する「敬神愛人」を建学の精神に掲げる。

名古屋YMCA学園は、1902年創立の公益財団法人名古屋YMCAを母体とする。南山幼稚園のほか3つの保育園を運営し、キリスト教精神に基づいた保育・教育を行っている。