2026年4月27日17時30分

ワールドミッションレポート(4月27日):台湾 中国の影と根深い民間信仰─義の太陽は暗闇を照らす

執筆者 : 石野博

ワールドミッションレポート(4月27日):台湾 中国の影と根深い民間信仰─義の太陽は暗闇を照らす
台湾の首都、台北市(写真:范姜中岑 / CC BY-SA 2.0)

日本に最も近い隣国の一つであり、親日的な国としても知られるのが台湾だ。しかし今、この美しい島には、非常に重い2つの影が落ちている。

一つは、「地政学的な影」である。台湾は事実上、民主主義に基づく独立した国家として機能しているが、中国政府は「台湾は自国の一部(不可分の領土)」であると強く主張している。近年、中国の軍事的な野心と威圧的な行動はエスカレートの一途をたどっている。

台湾海峡における直接的な武力衝突の脅威に加え、偽情報の拡散(認知戦)やサイバー攻撃、さらには政治や教育、メディアなどの内部に密かに浸透して社会を弱体化・分断させる「サイレント・インベージョン(静かなる侵略)」など、あらゆる手段を駆使した見えない戦争「超限戦(ちょうげんせん)」が日常的に仕掛けられており、この島で暮らす人々への圧迫が常に重くのしかかっている。

そしてもう一つは、「霊的な暗闇の影」である。半導体産業をはじめとする世界最高レベルの技術と近代的なインフラを持つ台湾だが、その社会の深層には、仏教、道教、儒教、そして伝統的な民間信仰の強固な「牙城」がある。

人口の90パーセント以上がこれらの宗教を混合したものを信仰しており、特に高度な教育を受けた専門職層の間でも仏教の勢力は力強く成長している。街の至る所にきらびやかな寺廟(じびょう)が建ち並び、人々は日常的に多くの神々を拝み、死者の霊への供え物をし、霊媒師を通して霊界の指示を求めている。

実は台湾は、世界の主要な漢民族社会の中で、いまだに大規模な「霊的ブレイクスルー(突破)」を経験していない唯一の場所とも言われている。無神論の国であるはずの中国本土から台湾を訪れる人々でさえ、この地を覆う霊的な暗闇の深さに驚くほどだというのだ。

聖書は言う。

闇の中を歩んでいた民は大きな光を見る。死の陰の地に住んでいた者たちの上に光が輝く。(イザヤ9:2)

義の太陽なるキリストに、照らすことのできない暗闇などないのである。

台湾のために祈ろう。政治的な緊張状態の中で、関係する指導者たちに天からの知恵が与えられ、いかなる軍事侵攻や暴力も回避され、長期的な平和が守られるように。

そして何より、さまざまな神々や先祖崇拝、古い迷信の強い束縛に縛られている台湾の人々が、全ての束縛を打ち破るイエス・キリストの真の光に出会うことができるように。中華圏の中でいまだ霊的な大収穫を見ていないこの島に、力強い聖霊の風が吹き、劇的な霊的ブレイクスルーが起こるよう祈っていただきたい。

■ 台湾の宗教人口
儒教 60・7%
仏教 28・8%
プロテスタント 3・9%
カトリック 1・3%
イスラム 0・4%

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石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。