
アジアと欧州の架け橋となる国がトルコだ。歴史的には初代教会の重要な舞台であり、多くの使徒たちが福音を宣べ伝えた地であるが、現代のトルコにおいてキリスト教徒は人口のわずか約0・3%(約25万人)という圧倒的な少数派にとどまる。
オープンドアーズの最新の「ワールド・ウォッチ・リスト」で41位にランクインしているこの国において、迫害の最大の原動力となっているのは、「トルコ人であることはイスラム教徒である」という、強力な宗教的ナショナリズムである。
この社会通念により、イスラム教以外の信仰を公に実践する者は、国家や文化に対する「裏切り者」と見なされる。特にイスラム教からキリスト教に改宗した人々(MBB)は最も過酷な状況に置かれる。これらの人々は、家族や親族から「一族の恥」として激しく拒絶され、過激派グループからは暴力の脅威にさらされている。そのため、多くの改宗者は迫害を恐れ、自分の信仰を隠して「二重生活」を送ることを余儀なくされている。
一方、アルメニア正教会やギリシャ正教会、シリア正教会などの伝統的なキリスト教共同体も、自国にありながら常に「外国人」のように扱われている。2023年にはトルコ共和国建国以来初めてとなる、新規のシリア正教会の礼拝堂の建設が許可されたものの、依然として教会指導者の選出や日常的な活動には政府の厳格な監視と統制が伴う。さらに、政府によるメディアや市民の自由への締め付けが強化される中、キリスト教徒への社会的・政治的な圧力もじわじわと強くなっている。
キリスト教徒は公的機関での雇用が制限され、民間企業でも不当な差別を受けることが多く、就職においても著しく不利益を被っている。加えて、隣国から逃れてきたキリスト教徒の難民たちもまた、トルコ国内で深刻な敵意と差別に直面しているのだ。
トルコのために祈ろう。「トルコ人はイスラム教徒である」という強固な固定観念や偏見が打ち破られ、人々の心がキリストの愛と真理に開かれるように。家族や地域社会から疎外され、迫害の恐れの中で信仰を守っている改宗者たちが、神の家族としての深い絆と平安を見いだすことができるように。そして、さまざまな制約や差別のただ中にあるトルコの教会が、恐れることなく大胆に福音を宣べ伝え続けることができるよう祈っていただきたい。
■ トルコの宗教人口
イスラム 96・6%
プロテスタント 0・03%
カトリック 0・06%
正教 0・03%
ユダヤ教 0・02%
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