
ナイジェリア中北部カドゥナ州で5日、イースター(復活祭)礼拝中の教会2カ所が襲撃され、キリスト教徒12人が殺害された。この日の早朝には、中東部ベヌエ州でも襲撃があり、キリスト教徒17人が殺害されている。いずれもイスラム教徒が主体の遊牧民「フラニ族」の犯行とみられている。国際キリスト教メディア「クリスチャン・デイリー・インターナショナル」(CDI)が6日伝えた。
CDI(英語)によると、襲撃されたのは、カドゥナ州カチア地区アリコにあるウィニングオール福音教会(ECWA)と聖アウグスティヌス・カトリック教会。住民の話によると、いずれも礼拝中に襲撃され、複数人が拉致され、教会堂も被害を受けた。アリコは、キリスト教徒が多数を占める町だったという。
住民のサム・バハゴさんはCDIに、少なくともキリスト教徒8人が殺害され、他に多くの人が森に連れ去られたと証言した。一方、地元のキリスト教系メディア「トゥルース・ナイジェリア」(英語)によると、その後到着した軍が周辺を捜索したところ、さらに遺体が見つかり、計12人の死亡が確認された。
ベヌエ州では同日午前5時ごろ、グウェル・イースト地区ムバロムで襲撃があった。住民のフィデリス・アトムさんがCDIに語ったところによると、この襲撃でキリスト教徒17人が殺害された。アトムさんは次のように述べた。
「他にも多くのキリスト教徒が行方不明で、コミュニティーから連れ去られたと考えられています。今回の攻撃によりコミュニティーは壊滅的な被害を受け、生存者は避難を余儀なくされ、数百万ナイラ(数十万円)相当の財産が破壊されました」
ベヌエ州の知事でカトリック司祭でもあるヒヤシンス・アリア氏は声明で、襲撃は「凶悪」なものだとし、州政府にとって容認できない行為だと述べた。