2026年3月24日17時30分

「霊性の神学」のジェームズ・フーストン氏死去、リージェント・カレッジ初代学長

ジェームズ・フーストン
ジェームズ・フーストン氏(写真:フーストン氏の公式サイトより)

「霊性の神学」の普及に努め、カナダの福音派神学校「リージェント・カレッジ」の初代学長を務めたジェームズ・フーストン氏が15日、死去した。103歳だった。これまでに数度来日して講演やセミナーを行っており、邦訳書も複数出版されている。同カレッジが16日、ホームページ(英語)で発表した。

1922年、英スコットランドの首都エディンバラで、宣教師の両親の元に生まれた。エディンバラ大学、オックスフォード大学で学び、地理学で博士号を取得。オックスフォード大学時代に神学者のJ・I・パッカー氏と友人となり、同大の教授となってからは、C・S・ルイスをはじめ、さまざまなキリスト教知識人と交流を深めた。

保守的なプリマス・ブレザレン派の環境で育ち、若い頃から一般信徒の信仰育成に熱心だったという。62年に神からの明確な召命を受け、その後64年にわたり、召命に忠実な人生を歩んだ。

オックスフォード大学で25年教えた後、70年に家族でカナダに移住し、リージェント・カレッジの初代学長に就任。70年代後半までに、キリスト教的な認識論の必要性に研究の焦点を当てるようになり、「霊性の神学」の発展において主導的な役割を果たした。

30冊以上の著書があり、『神との友情』『心の渇望』『喜びの旅路』など、複数の邦訳書が出版されている。95歳になる2018年まで、リージェント・カレッジの夏期講座で講師を務めるなど、晩年まで精力的に活動した。

5月2日には、フーストン家とリージェント・カレッジの共催による追悼会が、バンクーバー第一バプテスト教会で行われる。追悼会は現地時間午後1時からで、ライブ配信される予定。

リージェント・カレッジはまた、フーストン氏の短縮名と妻のリタさん(2014年死去)の名前を冠した「ジム・アンド・リタ・フーストン奨励基金」(英語)の設立も発表した。フーストン家との協議を経て設立したもので、フーストン家は関係者らに、花代や贈り物を贈る代わりに、フーストン氏への思いを込めて人々を励ますことを願っているとして、その一つの方法として同基金への協力を呼びかけている。