2026年2月14日09時26分

ワールドミッションレポート(2月14日):カザフスタン 「神の山々」の麓の決起、立ち上がる若き専門家たち③

執筆者 : 石野博

ワールドミッションレポート(2月14日):カザフスタン 「神の山々」の麓の決起、立ち上がる若き専門家たち③
カザフスタンの首都アスタナ(写真:Mos.ru / CC BY 4.0)

カザフスタンで開催されたフォーラムには、比較的自由な国だけでなく、宗教的迫害が激化している国々からの参加者たちもいた。近年、中央アジア全域で政府による宗教規制が厳格化し、同時にイスラム過激派の影響力も増している。(第1回から読む)

キルギスの福音同盟に属するコンスタンチン・クラフツォフは、逆説的な真理を語る。「自由が制限されればされるほど、信者たちはより団結し、教会はより一層祈り、断食し、キリストに従うようになります。私たちは、自分たちの信仰にどれほど大きな代価が伴うかを理解しているのです」

ミッション・ユーラシアのドン・パーソンズによれば、カザフスタンは中央アジアの中では比較的宣教が進んでいる国だが、それでも福音派は人口の0・5%に過ぎない。タジキスタンやトルクメニスタンに至っては0・01%という極めて微小となる。数百万人の人口に対して、わずか数千人の信者しかいないのが現状だ。

しかし、数字の少なさは、彼らの情熱の小ささではない。むしろ、圧力が彼らの信仰を純金のように練り上げている。ウイグル、ウズベク、タジク、キルギス……異なる民族的背景を持つリーダーたちは、このアルマトイの地で互いの困難を分かち合い、未伝道部族へ福音を届けるための戦略を共有した。

ミッション・ユーラシア代表のセルゲイ・ラフバは、彼らのためにこう祈りの呼びかけをした。「リーダーたちが勇気を持って群れを導くことができるように。そして、若い世代が信仰のトーチ(たいまつ)を受け継ぎ、それを大胆に掲げて前進できるように祈り続けてください」

「神の山々」に集結した若き専門家たちは今、それぞれの職場、それぞれの国へと戻り、煌々(こうこう)と燃えるトーチを灯そうとしている。彼らは知識を持ち帰っただけではない。「信仰が試される場所」で生きるための、新たな勇気と聖霊の力を受けて帰ったのだ。

中央アジアのために祈ろう。社会の各分野に遣わされた「働く宣教師」たちが守られ、その職場がリバイバルの拠点となるように。政府の圧力や過激思想の波にあらがい立つ彼らの背後に、世界の教会の祈りがあり、神の力強い右の手があるように祈っていただきたい。

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■ カザフスタンの宗教人口
イスラム 58・7%
プロテスタント 0・8%
カトリック 0・9%
正教徒 9・8%
仏教 0・1%
無宗教 33・9%

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石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。