2026年2月12日11時33分

ワールドミッションレポート(2月12日):カザフスタン 「神の山々」の麓の決起、立ち上がる若き専門家たち②

執筆者 : 石野博

ワールドミッションレポート(2月12日):カザフスタン 「神の山々」の麓の決起、立ち上がる若き専門家たち②
アルマトイ(写真:Uderbay)

カザフスタンのアルマトイで開催されたフォーラム「次世代プロフェッショナル・リーダー・イニシアチブ」に集結した500人以上の若きキリスト者のリーダーたち。彼らは医師や教師、弁護士、技術者、映画製作者といった専門職に就きながら、職場を「宣教の最前線」と捉えている。しかし、中央アジアにおいてキリスト者であることを公言し、社会的な地位を保つことは容易ではない。(第1回から読む)

参加者の一人、映画プロデューサーのマイラ・カルサバエバは、自身の職場での葛藤と決意をこうにじませる。「スタッフや同僚に私がクリスチャンだと言うと、彼らは信じようとしません。なぜなら、彼らは『クリスチャンは弱いはずだ』と思っているからです。しかし、私は非常に勇敢であり、恐れてはいません」

彼女は、このフォーラムに参加した理由を「信者として、この世界にどのように『違い』をもたらすことができるかを共に学ぶためです」と語った。彼女のように、社会的な偏見や圧力に直面しながらも、ひるむことなく信仰を証ししようとする若者が増えているのである。

また、別のある参加者はこう証言する。「神様は私たちに、神の言葉を伝える機会を与えてくださっています。神から遠く離れている多くの人々が、実は福音を聞く準備ができており、飢え渇いているのを私は見ています。彼らは、救いと希望について聞きたいと願っているのです」

主催者でミッション・ユーラシアのリーダー、セルゲイ・ラフバは、この動きを「教会が社会に仕える」運動だと表現する。若者たちが社会で成功することは、個人の栄光のためではなく、福音が社会の最も影響力のある領域に届くための架け橋となるからだ。

旧ソ連時代、信仰は「地下」に隠されるものだった。しかし今、彼らは「公の場」マーケットプレイスで堂々と信仰を生きようとしている。彼らの武器は、卓越した職業的スキルと、内にあるキリストの愛だ。

しかし、彼らが直面しているのは社会的な偏見だけではない。地域全体で高まる法的な締め付けと、イスラム過激主義の脅威が、彼らの信仰を試しているのである。(続く)

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■ カザフスタンの宗教人口
イスラム 58・7%
プロテスタント 0・8%
カトリック 0・9%
正教徒 9・8%
仏教 0・1%
無宗教 33・9%

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石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。