
東洋英和女学院大学の次期学長に選任された藁谷友紀氏
東洋英和女学院大学(東京都港区)は2日、次期学長に早稲田大学名誉教授の藁谷友紀(わらがい・ともき)氏(71)を選任したと発表した。現学長の星野三喜夫氏(70)の任期満了に伴うもの。同大を運営する学校法人東洋英和女学院が、11月28日に開いた理事会で決定した。任期は、来年4月1日から2030年3月31日までの4年。
藁谷氏は1954年生まれ、福島県いわき市出身。78年早稲田大学政治経済学部卒業、81年同大学院経済学研究科修士課程修了、91年同博士課程満期退学。86〜90年ドイツのボン大学に留学し、政治学博士号取得。
91年から外務省の専門調査員としてベルリンで3年勤務。その後、早稲田大学で教鞭を執り、96年教育学部助教授、2001年同教授。教育総合研究所長、教育・総合科学学術院長、教育学部長、評議員、理事、常任理事、参与(学長代理)などを歴任した。また、早稲田実業学校で学校長、中等部・高等部校長も5年務めた。専門は経済学と経営学。
東洋英和女学院は、カナダ・メソジスト教会(現カナダ合同教会)婦人伝道会から派遣されたマーサ・カートメル宣教師が1884年、東洋英和女学校として創立。開校時の生徒は2人だったが、昨年創立140周年を迎え、現在は幼稚園から大学院までを要する。大学は1989年の開学で、在籍者は大学・大学院含め約980人。