2025年12月1日09時40分

主からの “いのちの水” を獲得しよう 万代栄嗣

コラムニスト : 万代栄嗣

イエスは答えて言われた。「この水を飲む者はだれでも、また渇きます。しかし、わたしが与える水を飲む者はだれでも、決して渇くことがありません。わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠のいのちへの水がわき出ます。」(ヨハネの福音書4章13、14節)

今年は「恵みの震源地」をテーマとして「わたしを信じる者は、聖書が言っているとおりに、その人の心の奥底から、生ける水の川が流れ出るようになる」(ヨハネ7:38)の御言葉が与えられました。私たちが毎日元気に力強く、あるべき姿で歩んでいくために、聖書の約束通り、私たちの心の奥底からいのちの水の川が与えられることを体験したいと思います。

今日の聖書箇所は、今年のテーマをもっと深く、そして、癒やしの恵みも一緒に体験したいと思って選びました。この箇所は、歩き疲れて空腹で喉も渇いていたイエス様が、人目を避けたかったいわくつきのサマリヤの女とスカルの井戸で出会った時のエピソードです。

元々は同じ祖先のイスラエル人だったユダヤ人とサマリヤ人でしたが、それぞれの姿勢を批判し、お互いに交わりを持たず、会話さえしませんでした。サマリヤの女には、井戸に座って「水をください」と言われたイエス様が、ユダヤ人であることがすぐに分かりました。一方イエス様は、単なる喉を潤す水ではなく、わたしが与える特別な水を飲むと、決して渇くことはありませんと語り、彼女に霊的な個人伝道を展開していきます。

今日のエピソードの中でイエス様がサマリヤの女に語られたお言葉を、私たちを励ます神のお言葉として、癒やしも含めた恵みを頂きましょう。

1. 水や食料を超えるもっと大事なもの!

1週間の始まりの日に、教会で神様に礼拝をささげるのは、そこに、単なる生命維持のための水や食料を超える、さらに大切なものが存在するからです。目には見えなくても、神の愛、永遠のいのち、この世のものとは違う、より深い霊的な恵みがあることをはっきりと知らなければなりません。

2. 救い主キリストが与えることのできる “水”!

“水” は、いのちを保つためには絶対必要なものです。しかし、イエス様の与える水は、救い主イエス様にしか与えることのできない水であり、いのちに関わる特別な水であることを忘れてはなりません。

3. 私たちの内側を “泉” へと変える奇跡!

イエス様が与える “水” を飲むと、私たちの心の奥底から生ける水の川が流れ出るようになります。私たちの心が泉となり、清いいのちの水が流れ出るようになります。神のいのちの水を生み出す泉に変えられるのです。

私たちの心が、悪いもの(人に対する恨み、憎しみ、消えない怒り)をため込む廃品処理場のようになってはいないでしょうか。イエス様を信じ受け入れると、イエス様が与える水を頂き、汚いものをため込んでいた心が、清らかな新鮮ないのちの水の湧き上がる泉となっていきます。

4. 永遠の “いのち” へのつながりと希望!

たとえ肉体は滅びても、魂や霊は生きて、天国での永遠のいのちが約束されています。いのちの水の川を与えてくださった主は、私たちが病んでいるとき、病を癒やし、救い、解放し、希望を下さいます。肉体を維持する水を飲み、食料を食べ、与えられた寿命を精いっぱい生き抜くだけでなく、主が約束された永遠のいのちを頂こうではありませんか。

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万代栄嗣

万代栄嗣

(まんだい・えいじ)

松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。

また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。

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