2025年11月25日10時36分

篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(254)聖書と考える「パパと親父のウチご飯」

コラムニスト : 篠原元

シングルファーザーが2人。同じ家で、一緒に暮らし、子育てを……。そして、父親たちがご飯作りに挑戦、みんなで食べる。シングルファーザーの一人、編集者の晴海を白洲迅さん。もう一人のシングルファーザー、接骨院をやってる千石を松島聡さん。この2人が息子(娘)を必死に育てるお父さん役でW主演して、ほのぼのとしたホームドラマ、テレ朝で土曜23時です。

さて、聖書で「シングルファーザー」といえば。有名なヤコブ(父)とベニヤミン(息子)です。

まぁ、ヤコブの家庭は超複雑ですから、このドラマのようなシングルファーザーと息子ではないかもですが、旧約聖書・創世記35章16~19節によると、ヤコブの妻でありベニヤミンの母であるラケルは、ベニヤミンを産んで、死にました。

よって、ベニヤミンには父親がいて、そして実兄(および異母兄)もいたけれど、実母はいなかったわけですね。だから、ヤコブ(シングルファーザー)×ベニヤミン(母のいない息子)となります。

だが、このベニヤミンから、超大物たちが出ています。そう。ベニヤミンの子孫として、イスラエルの初代国王サウルが生まれました(旧約聖書・サムエル記第一10章21節参照)。それから、大使徒であり、聖書の多くを書き記したパウロも、ベニヤミン族から生まれています。

そして、そのことを、パウロ自身が宣言(自己紹介)している貴重な記述が、新約聖書・ローマ人への手紙11章1節です。確かに、シングルファーザー・ヤコブの息子であるベニヤミンからパウロは出ました!!

最後です。ベニヤミンの子孫であるパウロは自己紹介をしている11章全体で、イスラエルについて真剣に述べています。つまり、イスラエルは皆、救われる。また、イスラエルは愛されていると。

皆さん。世間、社会、全世界は【反イスラエル】であり、ニュースも偽りだらけで「イスラエルは悪!!」「イスラエルが、また、とんでもないことを!!」とばかり報道しているのですが、聖書は、神がイスラエルを選び、愛していると一貫して宣言しています。

なので、神の子・クリスチャンであるわれわれは、神の選んだイスラエルと共に立ち、イスラエルのために祈る者でありましょう、この秋も! アーメン。

それでは尋ねますが、神はご自分の民を退けられたのでしょうか。決してそんなことはありません。この私もイスラエル人で、アブラハムの子孫、ベニヤミン族の出身です。(新約聖書・ローマ人への手紙11章1節)

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篠原元

篠原元

(しのはら・げん)

1991年7月、東京都生まれ。プロテスタント・炎リバイバル教会伝道師。VIPクラブ、キリスト教各団体、ホテルなどにて講演、テレビ番組「ライフ・ライン」などに出演。社会福祉活動団体「100人の聖書基金」の、学校・児童養護施設・病院などへの書籍寄贈活動に著者として携わっている。著書に『100人の聖書』。2021年より NOVEL DAYS、エブリスタ等にて連載小説配信。

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