ブラジルは現在、劇的な霊的変革期を迎えている。カトリックから福音派プロテスタントへと、霊的なパワーシフトが起きている。(第1回から読む)
注目すべきは、この変化のペースだ。1950年から1990年まで、カトリック教会は10年ごとに約1%の信徒減少にとどまっていたが、1991年以降、そのペースは毎年1%の減少に加速した。つまり、10倍の速さで変化が起きているのだ。
何がこの加速を引き起こしたのか。一つの要因は、セルグループの力だ。アマゾン地域のルリバル・ペレイラ牧師が「本当のリバイバルは教会の壁の外で起こっています」と語った通りだ。家庭での小グループ、セルでの親密な交わり、そこでの祈りと証しが、信者たちを愛の帯で強固に結び合わせている。
これは、初代教会のモデルへの回帰だ。使徒の働きに記されているように、初代の信者たちは「家々で」パンを裂き、交わりを保ち、継続した。この聖書的なモデルが、21世紀のブラジルで再び力を発揮しているのである。
もう一つの要因は、礼拝の力だ。アナ・パウラ・バラダオンの賛美が示したように、心からの礼拝は人々を神へと引き寄せる。それは単なる感情的な体験ではなく、神との真の出会いなのだ。
そして最も重要なのは、祈りの力だ。エゼネッチ・ロドリゲス氏が何十年も前から種をまき続けた祈りが、今、収穫の時を迎えているのである。
では、この変革から私たちは何を学ぶべきだろうか。第一に、祈りは決して無駄ではないということだ。すぐに結果が見えなくても、種は地の下に根を張り、実を結ぶために成長している。そして神の時に、爆発的な収穫が来るのだ。
第二に、礼拝は単なる個人的な霊的体験ではなく、国を変える力を持っているということだ。心からの礼拝は神の臨在を招き、その臨在が人々の心を変えるのである。
第三に、神の国は教会の壁を越えて広がるということだ。夫婦、親子、家庭、政治、教育、メディア、ビジネス――社会のあらゆる領域が、神の国の影響を受ける。
第四に、聖書的なモデルへの回帰だ。セルグループ、家庭での交わり、小さな群れでの親密な関係――これらは決して時代遅れではなく、むしろ今こそ必要とされている。
ブラジルで起きていることは、単なる宗教的変革ではない。それは、神の国が今も力強く前進している証拠だ。そして、ブラジルで起きていることは当然、私たちの国や社会にも起こり得ることだ。
どうかブラジルの教会のために祈っていただきたい。この変革が真の霊的な深みを持ち続けるように。数の増加だけでなく、質の深まりがあるように。そして、この国が真に神の国の力を証しするものとなるように。また、ブラジルから学び、多くの国々が同じような変革を経験するように祈ろう。神は祈る者たちを通して国々を変えることができるのだ。
ブラジルの物語はまだ終わっていない。それはむしろ、始まったばかりだ。そして、その物語は私たちにこう語りかけている。「あなたの国でも、同じことが起こり得る。ただ信じて祈り、従順に歩みなさい」と。
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