2025年10月16日11時28分

「アジア太平洋伝道会議」2027年に開催決定 50カ国・地域から2500人が参加へ

「アジア太平洋伝道会議」2027年に開催決定 50カ国・地域から2500人が参加へ
今年5月にドイツ・ベルリンで開催された「欧州伝道会議」。55カ国から千人を超えるキリスト教指導者が集った。(写真:ビリー・グラハム伝道協会=BGEA)

ビリー・グラハム伝道協会(BGEA)は16日、「アジア太平洋伝道会議」を2027年8月24~26日に、オーストラリア・シドニーで開催すると発表した。参加は招待制で、アジア太平洋地域の50カ国・地域以上から約2500人の牧師、伝道者、教会・宣教リーダーを招く計画。

BGEAは今年5月、ドイツ・ベルリンで「欧州伝道会議」を開催。55カ国から千人を超えるキリスト教指導者が集い、福音を大胆に語る使命を新たにした。アジア太平洋伝道会議はこれに続くもので、参加者らは3日間にわたり、10カ国語以上で励ましと挑戦を受け、いまだキリストを知らない数十億の人々に大胆に福音を伝えるための備えをする。

2010年に開催された「関西フランクリン・グラハム・フェスティバル」を契機に設立されたジャパンミッションセンター(JMC)代表理事の高田義三牧師(チャーチオブクライストニュージーランド日本大阪教会)は、アジア太平洋伝道会議の開催決定を受け、次のように述べた。

「今こそ、覆いが取り除かれる時です。日本には1億2500万人の人々と多くの偶像があります。真の神と永遠のいのちへの道、すなわち福音の光は、何世紀にもわたって覆われてきました(第2コリント4章3~4節)。しかし、ヨハネ14章6節でイエス様は、『わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれも父のみもとに行くことはできません』と言われました。神の言葉が聖霊の力によって宣(の)べ伝えられるとき、覆いは取り除かれ、神の栄光が現されます。この真理が神の祝福の雨のように日本とアジア太平洋に降り注ぐことを願い、期待をもって備えます」

また、BGEAの総裁兼最高責任者(CEO)で、アジア太平洋伝道会議の主催者であるフランクリン・グラハム氏は次のように述べた。

「これはアジア太平洋の教会にとって決定的な瞬間です。私たちは、次世代のクリスチャンの心に聖なる火をともしたい。彼らが希望の福音のともしびを、密林の島々から大都市、山間の孤立集落に至るまで運んでいけるように。イエス・キリストの福音を恐れずに地の果てまで伝えるよう、共に励まし合いたいのです」

アジア太平洋地域には、世界人口の半数に及ぶ約40億人が住むが、このうちクリスチャンは1割にも満たないとされる。各国のキリスト教指導者は会議の開催に期待を示しており、その一人である世界福音同盟(WEA)元総主事のエフライム・テンデロ監督(フィリピン)は、次のように述べている。

「世界人口の大多数が住み、キリストをまだ知らない人々の最も多いこの地域で、クリスチャンを訓練し、福音宣教のために派遣することは急務です。今こそ、新しい世代のキリストの似姿に成長した収穫の働き手、伝道者や弟子づくりの働き人を起こし、アジア太平洋地域をキリストのために変革する時です」

フランクリン・グラハム氏の父である故ビリー・グラハム氏が1950年に設立したBGEAは、これまでアジア太平洋地域で数々の伝道集会を開き、多くの魂をキリストの元に導いてきた。

アジア太平洋地域における伝道集会の開催数は、ビリー氏は35回、フランクリン氏は41回、フランクリン氏の息子であるウィル・グラハム氏は30回以上に及ぶ。BGEA史上最大の伝道集会は、1973年に韓国・ソウルで開催されたもので、300万人以上が参加した。2023年にはその50周年を記念する伝道集会が開かれ、フランクリン氏は7万人の聴衆を前にメッセージを語っている。また、2026年には日本と韓国で伝道集会が予定されており、ウィル氏がメッセージを伝える。

BEGAは、今後数カ月のうちにアジア太平洋伝道会議の詳細を発表するとし、会議のための祈りを呼びかけている。