
グラミー賞受賞経験のあるクリスチャンソングライターのブレット・ジェームスさん(57)が、米ノースカロライナ州で発生した飛行機事故で死亡した。同乗していた妻のメロディ・ウィルソンさん(59)と、娘のメリル・ウィルソンさん(28)も共に命を落とした。
ジェームスさんは、キャリー・アンダーウッドさんのヒット曲「ジーザス・テイク・ザ・ウィール(イエス様、ハンドルを握ってください)」を、他の2人と共同で作詞・作曲したことで有名。2007年には、同曲でグラミー賞の最優秀カントリー楽曲賞を受賞している。
事故は、現地時間9月18日午後3時ごろ、同州フランクリン近郊で発生。FOX系列のテレビ局「KDFW」(英語)によると、ジェームスさん名義で登録されていた小型機が、メイコン郡空港に隣接する野原に墜落した。同機はテネシー州ナッシュビルのジョン・C・チューン空港を離陸し、ジェームスさん自らが操縦していた。
現場近くには小学校があったが、ABCニュース(英語)によると、生徒や教職員に被害はなかった。
ジェームスさんは、「カントリー音楽の都」として知られ、現代キリスト教音楽(CCM)の中心地でもあるナッシュビルで、20年以上にわたりソングライターとしてキャリアを築き、500曲以上を単独または共同で手がけてきた。
06年と10年には、米国作曲家作詞家出版者協会(ASCAP)の最優秀カントリー・ソングライター賞を受賞。20年にはナッシュビル・ソングライターの殿堂入りを果たしている。
アンダーウッドさんは事故後、インスタグラムに長文の追悼文(英語)を投稿。長年の同労者の死を悼み、ジェームスさんの死は「計り知れない」としつつ、「あなたを愛しています。いつかまた会いましょう」とつづった。