
ベルギーの首都ブリュッセルで9月27日、米大衆伝道者のフランクリン・グラハム氏による伝道集会「希望の祭典」が開かれ、1万4千人を超える人々が参加し、福音の希望のメッセージに耳を傾けた。集会は、同国内の620の福音派教会が協力して開催された。
世界的な大衆伝道者である故ビリー・グラハム氏の息子であり、国際伝道団体「ビリー・グラハム伝道協会」(BGEA)と、国際支援団体「サマリタンズ・パース」の総裁兼最高責任者(CEO)を務めるグラハム氏は同日夜、ブリュッセルにある大型多目的施設「INGアリーナ」で行われた集会で、基調メッセージを取り次いだ。

BGEAは30日、集会のダイジェスト映像と共に、「あらゆる年齢層の人々が福音に応答し、何百もの命が永遠に変えられたことを、私たちは神に賛美します」とフェイスブック(英語)に投稿。集会が成功裏に終わったことを伝えた。

主に北部のオランダ語圏と南部のフランス語圏に分かれるベルギーは、言語と文化の違いによって、長年にわたり社会が深く分断されてきた。そうした中、集会には、オランダ語圏の中心都市アントワープから、フランス語圏の都市ワーテルローに至るまで、全国各地から参加者が集まり、声を一つにして神を賛美した。
INGアリーナは全座席型のレイアウトの場合、収容人数は約9千人。それを大きく上回る参加者があったため、約5千人は近隣に設置された2つのオーバーフローエリアで、大型スクリーンを通じて参加した。

グラハム氏が英語で語ったメッセージは、全ての参加者が理解できるよう、フラマン語(ベルギーで使用されているオランダ語)、フランス語、スロバキア語、スペイン語、ポルトガル語、フラマン語手話、フランス語手話の7つの言語に同時通訳された。

ベルギーの福音派連合組織の一つ「ベルギー福音主義プロテスタント教会連邦会議」のデビッド・バンデプット会長は、「これほど多くの人々がこうしたイベントに集い、オランダ語圏とフランス語圏の教会が協力していることは、それ自体が奇跡です」と語った。
「神が働いており、リアルな何かが起きているしるしです。これはベルギーの福音派教会にとって記憶されるべき画期的な出来事ですが、重要なのは宗教や福音派ではありません。イエス・キリストです。これは単なる始まりであり、私は今後さらに多くのことが起こると信じています」
■ 伝道集会「希望の祭典」のダイジェスト映像