
マルコによる福音書が伝えるイエス・キリストの生涯を円形劇場形式で描く劇「マルコドラマ」が10月11日(土)と12日(日)、お茶の水クリスチャン・センター(OCC、東京都千代田区)7階のグレースシティチャーチ東京で上演される。
日本での上演は今回が初めて。英国をはじめ欧州やオーストラリアでは既に、多くの教会やキリスト教学生団体などが伝道のツールとして活用し、好評を得ている。
マルコドラマは、イエスの洗礼から復活まで、マルコによる福音書に記された全ての出来事を、約90分の舞台で忠実に再現していく。観客は、マルコによる福音書に記されたイエスの言葉のほぼ全てを聞くことになる。
観客席は円形に配置され、物語は中央のステージだけでなく、通路や観客の背後でも展開する。観客はまるで、自分が物語の中にいるかのような臨場感を体験することができる。
出演者は毎回、15人で構成される。1人がイエス役を演じ、4人が弟子(ペテロ、アンデレ、ヤコブ、ヨハネ)、2人がパリサイ人、残りの8人は小さな役を幾つか演じる。イエス役を除いて決められたセリフは一切なく、出演者たちは専用のテキストを用いて、マルコによる福音書に記された出来事の順序を覚え、リハーサルに臨む。小道具や衣装などは一切使用せず、演者の演劇経験も不問だ。
当日の舞台では、出演者たちが協力し合い、観客も巻き込みながらマルコによる福音書を表現していく。毎回独自の要素が加わるため、同じ公演は二度とないという。
オーストラリアの神学校在学中にマルコドラマに出演した経験のあるグレースシティチャーチ東京の宮下牧人氏が中心となり、マルコドラマジャパンを発足。説明会などを通して出演者も与えられ、今回の公演に至った。今後は日本でも、多くの教会や学生会でマルコドラマが上演されるようプロデュースしていきたいとしている。
マルコドラマジャパンの大森美里さんは、「私たちはマルコドラマを通して、一人でも多くの方にイエス様の言葉・力・生きざまを目で見て、体験してほしいと願っています。日本の人々が、福音を聞くだけでなく、イエス様を目の前にいる存在として感じる機会になればと祈っています」と話している。
公演は11、12日どちらも午後7時半から9時。入場無料だが、事前予約が必要。予約の申し込みはこちら。
■ マルコドラマの紹介動画