神の言葉が、1人の人生を変える。ナイジェリア南部出身のチャールズという男性は、ワールド・ミッショナリー・プレス(WMP)の聖書小冊子を通して、人生が一変したその1人だ。幼い頃、彼の父はWMPが発行した『天からの助け(Help From Above)』という小冊子を1冊だけ持っており、それを家族で大切に読んでいたという。WMPのヘレン・ウィリアムズ氏は「小冊子を通して、神様はいつも一人一人の心に語りかけてくださいます」と語る。
今夏、ウィリアムズは1通のメールを通じて、初めてチャールズと知り合った。「私は1970年代初頭、ナイジェリアのコギ州の村で育ちました」とメールには書いてあった。そして「私は今、米国に暮らしていますが、私には2つの願いがあります。1つは、この世を去る前に、あなたがたのオフィスを訪問すること。もう1つは、『天からの助け』をもう1冊頂ければ幸いです」と願いをつづっていた。
やがてチャールズは、インディアナ州にあるWMPの施設を訪れ、印刷工場を見学し、数十人のスタッフたちと会うことができた。彼は「お礼を言いに来ました」と何度も繰り返した。「この冊子を何年も待ち望んでいました。村の誰もがこの冊子を読み、私たちの人生はそれによって変えられました」と涙ながらに語ったという。
ナイジェリア南部は、キリスト教徒が多数派であるにもかかわらず、聖書に関する資料が不足しており、WMPの聖書小冊子は極めて貴重なのだ。「小冊子1冊で村全体に届くのです」とウィリアムズは言う。1人が受け取れば、村に持ち帰って回覧し、時には2、3冊を分け合って皆で読む。それほど大切に扱われるものなのである。
WMPは現在、毎月1千万冊以上の聖書小冊子を発行し、200を超える国々に無償で届けている。その使命は、単に牧師や宣教師を助けるだけではなく、1人の信者が御言葉を手に取り、それを繰り返し読む中で、聖霊が一人一人に臨んで変えてくださることを期待できるのだ。
この1冊が村全体に光をもたらし、1人の人生を変え、やがてコミュニティー全体を変革するのである。どうか、チャールズのように、御言葉を通して人生が変えられる人々が、ナイジェリアや世界中にさらに起こされるよう、祈っていただきたい。また、WMPの働きが守られ、小冊子を通して、聖書の真理が広がり続けるように祈っていただきたい。
■ ナイジェリアの宗教人口
イスラム 45・1%
プロテスタント 37・1%
カトリック 12・1%
土着の宗教 3・3%
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