
ウクライナ大統領府は23日、ビリー・グラハム伝道協会(BGEA)と福音派支援団体であるサマリタンズ・パースの総裁を務める米大衆伝道者のフランクリン・グラハム氏に、同国の高位勲章の一つであるヤロスラフ賢公勲章(第2等)を授与すると発表した。
授与は大統領令第617‐2025号(ウクライナ語)に基づくもので、「国家間協力の強化、ウクライナの国家主権と領土保全の支持、慈善活動、ウクライナの国際的推進に大きく貢献」したためと説明している。
グラハム氏は、ロシアによる全面侵攻が始まった2022年以降、ウクライナの支援に深く関わってきた。サマリタンズ・パースは侵攻直後から、隣国のポーランドとルーマニアに災害支援チームを派遣し、ウクライナから逃れる難民を支援。以降、食料や医療物資の提供、臨時シェルターの設置、野戦病院の展開など、人道危機の緩和に向けた具体的な措置を多数講じてきた。
今年5月には、BGEAがベルリンで欧州伝道会議を開催。グラハム氏はこの場でゼレンスキー氏と会談し、ウクライナの平和のために祈りをささげた。会議には欧州各国から千人余りの福音派指導者が参加し、グラハム氏は、ウクライナとロシア双方の指導者のために祈るよう呼びかけ、「この問題を解決できるのは神だけです」と強調。危機の時代にあって、教会は祈りによって一致する必要があり、平和は神の介入なしには成し得ないと訴えた。
ヤロスラフ賢公勲章は1995年に制定され、国家の強化、国際的威信の向上、人道的活動の推進に顕著な功績を残した人物に授与される。5等級があり、昨年は、日本の岸田文雄首相(当時)や、ベルギー、エストニア、スエーデン、コスタリカ各国の大統領・首相が第1等を受章した。
今年は、キリスト教関係ではグラハム氏の他に、世界バプテスト連盟(BWA)総主事のイライジャ・ブラウン氏と、教皇公邸管理部長のレオナルド・サピエンツァ氏が、第5等の受章者に選ばれた。