2025年7月11日11時04分

ワールドミッションレポート(7月11日):アルファ・コース、過去最高の参加者―数百万の人々が求道

執筆者 : 石野博

昨年、世界中で200万人以上がアルファに参加し、過去最高を記録した。これは、新しい世代が神との本物の出会いを求めている兆候を示している。「アルファの目的は、人々に説教する場を作ることではなく、彼らが自ら信仰を見いだすための空間を作ることにあるのです」と、アルファの創設と普及に関わったニッキー・ガンベル氏は語る。

2024年、アルファ・インターナショナルは、約50年の歴史の中でかつてない節目を迎えた。146カ国において8万1千のコースが開催され、4万3千以上の教会やグループの支援を受け、200万人以上が参加したのである。アルファの核心的なビジョンは創設当初から変わらない。それは、温かく迎え入れられる環境を人々に提供しつつ、彼らが人生最大の問いを自由に探求することができることにある。

特筆すべき動きとしては、新しいアルファ・ユース・シリーズが開始されたことが挙げられる。このコースは、わずか数カ月で25万人の若者を引きつけたのである。昨年の参加者全体の3分の1が25歳以下だった。つまり、Z世代の間で霊的な渇きが高まっているのである。

アルファは多くの人々にとっての命綱となった。コースを修了したゴドフリーさんはこう語る。「困難と暗闇の中で、私は帰属意識と信仰を見いだしました。そして地平線の向こうにある永遠の希望を見つけたのです」

ナイジェリアのダリウスさんは、若者向けにオンラインでアルファを開催した。「アルファは私の人生を変えました。昨年、私は、神がご自身を知りたいと願う若者たちのオンライン・コミュニティーを築かれるのを見てきました。私はこのことを通して、神は小さなもてなしや会話を通して働かれることを再確認したのです」と述べている。

アルファの広報担当者は、単なる数字を超えた御国の影響についてこう語った。「私たちの最も深い願いは、人々の人生に赦(ゆる)しと癒やし、そして預言――すなわち神の超自然的な業――が現されることにあるのです」

神がこれからも、アルファを通して求道する者たちを主イエスへと導かれるように祈っていただきたい。

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。