2025年7月4日17時11分

いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業
日本語クラスの卒業生といのちの言葉聖書学校の教師陣

いのちの言葉聖書学校の日本語クラスの卒業式が6月20日、東京都北区の複合施設「北とぴあ」で行われた。同校は、ブラジルのペンテコステ派教団「いのちの言葉教会」が、2019年に開校した超教派の聖書学校。日本語クラスは2年前にオンラインで始まり、第2期生の7人が卒業した。

卒業式には、いのちの言葉教会の名誉指導者であるマノエル・ディアス牧師が、ブラジルから来日して出席。卒業生らに励ましのメッセージを伝えた。

ディアス牧師は、コロサイの信徒への手紙2章6~7節「あなたがたは、主キリスト・イエスを受け入れたのですから、キリストに結ばれて歩みなさい。キリストに根を下ろして造り上げられ、教えられたとおりの信仰をしっかり守って、あふれるばかりに感謝しなさい」を引用。「あなたの中に植えられた(御言葉の)種は、あなたが(信仰の)道を歩いて行くことの支えになるのです。だから、道を逸れないでください。御言葉に立ち続けてください。天から来るビジョンに立ち続けてください」と伝えた。

また、「世の中にはいろいろ大切な卒業式があります。それを軽蔑しているわけではありません。しかし、この卒業式は永遠の香りのする卒業式です」とディアス牧師。「皆さんは、多くの人の見本になる人たちです。ですから、御言葉を愛してください。御言葉に生きてください」と励まし、新たな歩みを始める卒業生一人一人のために祝福の祈りをささげた。

いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業
卒業生に向けてメッセージを伝えるマノエル・ディアス牧師

卒業生を代表してあいさつをした神之園ひかりさんは、「信仰の歩みの速さには違いがあるかもしれませんが、一人一人の心にまかれた神様の御言葉は確実なものです」と強調。「私たち一人一人の心は、神様のご覧になる良い地であり、私たちの目には今見えなくても、やがて芽を出し、豊かな実を結ぶと信じています」と話した。その上で、アブラハムの召命(創世記12:1~2)と大宣教命令(マルコ16:15~18)の聖書箇所を引用し、「神様の召しに応え、希望と使命を携えて、信仰の道のりを忍耐強く最後まで走り抜きましょう」と呼びかけた。

その後、柏倉ジェフター校長と与儀夕貴副校長が、卒業生一人一人に卒業証書を手渡した。最後に、ガウンに身を包んだ卒業生7人が帽子のタッセル(紐)を一斉に右から左に移すと、会場は温かい拍手と賛美の歌声でいっぱいになった。

いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業
卒業生を代表してあいさつする神之園ひかりさん

いのちの言葉聖書学校は、日本や米国のほか、欧州やアフリカ、南米の複数の国で開校している。日本では当初、国内のブラジル人コミュニティー向けにポルトガル語で授業をスタートしたが、日本の教会を支えたいと、授業を全てオンラインで行う形で日本語クラスも始めた。超教派の聖書学校であるため、イエス・キリストを救い主と告白している16歳以上であれば、教派を問わず入学できる。

知識の習得だけでなく、実生活の中で御言葉を生かす力を養うことを大切にしており、これまで多くの卒業生が、教会や家庭、社会の中で神の器として用いられている。卒業生の中には、現役の牧師や宣教師もおり、与儀副校長は「神様との親密な関係を築きたい方、召命に応えたいと願っておられる方のご入学を心よりお待ちしております」と話す。

日本語クラスの授業は週2回(火・金)、夜8時から2時間半程度、全てオンラインで行われる。8月から翌年6月までの10カ月間に、各科目9時間の全18科目を学ぶ。この他、開講期間には計4回の特別授業があり、卒業前には特別セッションとして、東京で1日限りの対面授業が行われる。

2025年度の授業は8月末からスタートする。学費は、入学金が1万5千円(7月31日までの申し込みで1万2千円)、授業料が15万円(月額1万5千円の10回分割払い可)。授業料は各種割引(併用不可)があり、一括支払いは10%、60歳以上は50%割引され、同一家族で2人以上受講する場合、2人目以降は10%割引となる。

申し込みは、専用フォームから。問い合わせはメール([email protected])で受け付けているが、詳細はホームページを。インスタグラムでも情報を発信している。