バーレーン王国は、ペルシャ湾に浮かぶ島国で、サウジアラビアと橋でつながれており、首都はマナーマだ。古くから交易と真珠採取で栄え、20世紀以降は石油産業の発展により、経済成長を遂げている。現在では、金融と観光も主要産業となっている。
人口はおよそ150万人で、その約半数が外国人労働者だ。国教はイスラム教で、住民の大多数はイスラム教徒だが、スンニ派王族に対し、シーア派が多数派という複雑な宗教構造を抱えている。憲法上は宗教の自由が認められており、湾岸地域では数少ない公認キリスト教会(カトリック、プロテスタント、正教会など)が存在し、礼拝も行われている。
湾岸諸国の中でも比較的自由が保障されている特徴から、霊的には、この地域における重要な位置を占めている。フィリピンや東南アジアからの移民労働者の中には、少なくないキリスト者がいる。また、アラブ人の中にも、キリストを信じる少数の信者たちが存在している。
彼らの一部は、国内に存在する歴史あるキリスト教会で礼拝を守っておる者もいれば、別のグループは、非公式な家庭集会や小規模ネットワークを通じて信仰を共有している。これらの信者たちが一致し、互いに協力し合うことが、アラブ人同胞に対する力強い証しとなるだろう。
サウジアラビアやクウェートなどのより保守的な国々から、バーレーンの比較的自由な雰囲気を求めて多くの人々が訪れている。こうした訪問者たちが、現地のクリスチャンと出会い、福音に触れる機会が与えられるよう祈ろう。バーレーンが湾岸地域における福音の架け橋として用いられるように祈っていただきたい。
■ バーレーンの宗教人口
イスラム 99・9%
プロテスタント 0・02%
カトリック 0・07%
ユダヤ教 0・02%
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