そこでペテロは、口を開いてこう言った。「これで私は、はっきりわかりました。神はかたよったことをなさらず、どの国の人であっても、神を恐れかしこみ、正義を行う人なら、神に受け入れられるのです。神はイエス・キリストによって、平和を宣べ伝え、イスラエルの子孫にみことばをお送りになりました。このイエス・キリストはすべての人の主です。(使徒の働き10章34~36節)
今日の聖書箇所に登場するペテロはユダヤ人でしたが、当時ユダヤ人たちの中で最も嫌われていたのは、偶像崇拝をする異邦人たちと、ユダヤを支配していたローマ帝国の軍人たちでした。しかし神様は、特別なお取り計らいによって、ユダヤ人であるペテロとローマの百人隊長であるコルネリオが出会うように導かれました。
ペテロは最初、なぜそのようなことが起こるのか理解できませんでしたが、コルネリオの話を聞くうちに、確信が与えられました。全く状況の異なる2人ですが、同じ神様が2人の心に共通して語りかけられ、同じ神様を信じるように導かれたということが、はっきりと分かったのです。
そこでペテロは、神様の目には、民族や文化の違いは関係なく、全ての人に対して救い主イエス・キリストを送ってくださったのだ、ということを3つのポイントで語りました。
1. 人として神に受け入れられる生き方を選ぼう!
私たちの命は神に与えられたものです。自分の都合だけを考えて、人を傷付けたり、だましたりすることは、神に喜ばれる生き方ではありません。むしろ、神の前にへりくだり、人を愛することが、神に受け入れられる清く正しい愛のある生き方です。
世の中にどれほど争いや悪が満ちあふれていても、私たちがそれに加担するようなことがあってはなりません。今こそ、聖書の語る神の元に立ち返り、神と共に生きる者となるべきです。神に受け入れられる、恵みのある生き方を選び取りましょう。
2. 主キリストを信じる者として神との平和に生きよう!
イエス・キリストは、十字架の上で私たちの罪の身代わりとなって死に、3日目によみがえられ、私たちに永遠の命を与えてくださいました。主イエス・キリストを信じる者として、私たちは罪を清められ、魂の奥底から新しく生まれ変わることを体験し、キリストにある命と平和、心の清さを頂いて歩みましょう。
3. 全ての人と主キリストの恵みを分かち合おう!
肌の色や言葉、文化が違っても、神は全ての人々を愛しておられ、イエス・キリストを全ての人の救い主としてくださいました。このキリストを通して、私たちは共に恵みを分かち合うことができるのです。
今日、私たちは世界中の人々と心を一つにして、命をお与えくださった神様に感謝し、私たちを罪から救ってくださった救い主を褒めたたえ、主キリストにある兄弟姉妹、神の家族として共に喜びつつ歩んでいこうではありませんか。
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