
またヨハネは証言して言った。「御霊が鳩のように天から下って、この方の上にとどまられるのを私は見ました。」(ヨハネの福音書1章32節)
バプテスマのヨハネが証しした「この方」とは、天にある全ての栄光の富を捨て、人として来られた御子イエスのことです。
神があらかじめ、旧約聖書の預言者を通して世人に伝えていた内容は「神の御子であられる救い主がこの世に来られる。その救い主としてのしるしは、聖霊が下った方であり、その方は罪人の贖(あがな)いをするために、人として来られる」というものでした。
「またヨハネは証言して言った。『御霊が鳩のように天から下って、この方の上にとどまられるのを私は見ました。私もこの方を知りませんでした。しかし、水でバプテスマを授けさせるために私を遣わされた方が、私に言われました。『御霊がある方の上に下って、その上にとどまられるのがあなたに見えたなら、その方こそ、聖霊によってバプテスマを授ける方である。』私はそれを見たのです。それで、この方が神の子であると証言しているのです」(ヨハネの福音書1章32〜34節)
「キリストは神の御姿である方なのに、神のあり方を捨てられないとは考えず、ご自分を無にして、仕える者の姿をとり、人間と同じようになられました」(ピリピ人への手紙2章6、7節)
バプテスマのヨハネがイエスの証人であることを、ヨハネは福音書の中で証ししています。イエスがバプテスマのヨハネからヨルダン川で洗礼を受けられたとき、聖霊が目に見える形でイエスに下って来られ、それからイエスの公生涯がスタートしました。
イエスは「不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君」と呼ばれる方であり、創造主から、世にいる私たちへと送られてきました。「神の御心にかなう人々には、神の平和がありますように」と、神からのギフトとして世に贈られたのです。
道、真理、いのちであるイエスが、私たちに与えられたのです。ですから、信仰によって聖霊を受けると、たとえ困難な出来事があったとしても、主にあって感謝でき、喜びや平安が与えられます。
力ある全能主が、信仰者と共におられます。私たちの希望、人生の最終目的は、この世のことではなく、やがて天の御国に入り、永遠を神と共に過ごすことです。創造主なる神こそが、全ての全てであると、聖霊によって知ることができます。
「いと高き所に、栄光が、神にあるように。地の上に、平和が、御心にかなう人々にあるように」(ルカの福音書2章14節)
イエス・キリストの福音とは、イエスを救い主と信じる者が皆、罪を赦(ゆる)されて義とされ、聖霊が与えられて新生すること。そして日々祈り、聖霊に満たされて歩みつつ、信仰が成長していくこと。救いに至る門から入ってその道を歩み、天の御国に入って永遠に主と共に過ごすことです。
ハレルヤ。全ての栄光が創造主なる神にありますように。アーメン。
*
【書籍のご紹介】
クリスチャン漫画家のさとうまさこさん(清瀬キングダムチャーチ執事)がこのほど、新約聖書・ヨハネの福音書を忠実に描いた聖書漫画『聖書のイエス』を出版しました。

『聖書のイエス』は、前作の『キリストの言葉』をリメイクし、水彩画とPCグラフィックを多用して全ページにわたって色調補正が行われ、芸術性の高い作品となっています。新共同訳聖書と新改訳聖書に準拠して聖書の内容を忠実に再現し、色彩豊かなフルカラー漫画にしたことで「絵本のような聖書漫画」となり、イエスの時代をイメージしながら聖書の世界に入れます。
フルカラー230ページ、定価1800円(税抜)。全国のキリスト教書店、アマゾンで販売中です。
◇