…この福音は、神がその預言者たちを通して、聖書において前から約束されたもので、御子に関することです。御子は、肉によればダビデの子孫として生まれ、聖い御霊によれば、死者の中からの復活により、大能によって公に神の御子として示された方、私たちの主イエス・キリストです。このキリストによって、私たちは恵みと使徒の務めを受けました。…ローマにいるすべての、神に愛されている人々、召された聖徒たちへ。私たちの父なる神と主イエス・キリストから恵みと平安があなたがたの上にありますように。(ローマ人への手紙1章1~7節)
日々イエス様に祈りながら、与えられた時間を大切に、丁寧に歩んでいきたいと思います。何気ない日々の中で、神様からの生きた祝福を数えることを大切にしましょう。
使徒パウロは手紙を書くとき、必ず「恵みと平安がありますように」というあいさつから始めています。人々は漠然と幸せを願い求めますが、私たちには幸せになれる確かな理由があります。
救い主であるイエス・キリストに人生の土台を据え、今も生きて働くイエス様に祈り願うなら、私たちの生活の中に恵みの御業が豊かに現されるのです。イエス様に焦点を当てるとき、私たちの人生の全ての必要が満たされます。私たちに、恵みと平安が与えられる理由があります。その4つのポイントを見ていきましょう。
1. クリスチャンは「福音」に生きる!
パウロは、遠く離れたローマの人々に手紙を送りました。それは神様が彼を、福音を語る使徒として選ばれ、この福音を多くの人々と分かち合うようにされたからです。福音とは Good News(良い知らせ)です。救い主イエス・キリストを信じるなら、どんな罪も赦(ゆる)され、神の子となり、永遠の命に至る幸せを頂くことができるのです。
この福音が私たちの内に生きて働くから、恵みと平安があるのです。
2. 人としての御子イエス!
何を根拠に福音は「良い知らせ」なのでしょうか。それは、人となってこの世に現れたイエス様です。想像や精神的な宗教とは違う、神が歴史の中で事実、人となって現れ、存在を明確にしてくださったことを感謝したいと思います。
その存在の証明として、人々を癒やし、悪霊を追放し、私たちの罪を全部引き受けて身代わりに十字架で死んでくださった。この絵空事ではない事実を受け止め、感謝しましょう。
3. 神であり、救い主である主キリスト!
イエス様は人でありながら、また神の御子、神ご自身であり、十字架で死なれた後、死の力を打ち破り、よみがえりの命をもって復活されたお方です。天に昇り、私たちのために聖霊を下し、永遠の命の与え主となられた、救い主キリストがおられるのです。
私たちの救い主は、永遠の命を与えられる真の神であることを感謝しましょう。
4. 私たちに与えられた使命!
人間は、どれほど豊かで恵まれていても、生きがいがなければ幸せにはなれません。私たちは、救われただけでなく、与えられた使命があります。十字架の恵みを頂き、福音を証しし、人々に伝えていくべきキリスト者としての使命に生きるとき、恵みと平安が与えられることを感謝しましょう。
5.「恵みと平安」で歩み始めよう!
この4つのポイントがあるからこそ、パウロの「恵みと平安がありますように」というあいさつになるのです。本当のグッドニュース(福音)があるからです。そして、その福音の主役はイエス・キリストです。この4つのポイントを踏まえ、恵みと平安があることを確信して、この6月を力強く歩んでまいりましょう。
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