2025年5月27日10時33分

ワールドミッションレポート(5月27日):インド 少数派キリスト教徒ヘの迫害

執筆者 : 石野博

インド中部のチャッティースガル州では、ヒンズー教の民族主義グループがテクノロジーを使ってキリスト教徒に圧力をかけ、脅迫しているという。バスタール地方では、ヴィシュヴァ・ヒンドゥー教教団(VHP)が運営する WhatsApp グループが、葬儀中のキリスト教徒に組織的な嫌がらせを行い、埋葬を許可する前に改宗を要求している。

地元のキリスト教徒ジャルダル・カシヤップ氏は、母親の葬儀を許可してもらうため、信仰を捨てることを余儀なくされたと明かした。VHPのメンバーの一人は、カシヤップ氏の家族を標的にし、教会を破壊したことを認め、「それは国益のため」だと、悪びれもせず主張した。

2014年にモディ氏率いるインド人民党(BJP)が政権を握って以来、キリスト教徒への攻撃は急増し、2023年には600件を超える事件が報告された。インターネットへのアクセスが拡大するにつれ、デジタルツールやテクノロジーによって、迅速かつ組織的な迫害が可能になっているのだ。

インドの迫害に直面する同胞信者のために祈っていただきたい。

■ インドの宗教人口
ヒンズー 74・3%
プロテスタント 3・6%
カトリック 1・6%
英国教会 0・2%
イスラム 14・3%

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石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。