2025年5月25日15時23分

赦しと神との関係 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

「最近、神様から遠く離れているように感じるのです。苦しいです。助けてください」と、ある数人の人から相談を受けました。聞いてみると、「赦(ゆる)していない人がいる」ことが分かりました。

ある人は配偶者、ある人は親、ある人は友達、ある人は牧師・・・。それらの人たちには、赦せない理由があるのですが、自分を中心に考えているため、「自分は正しい! 相手が間違っている!」と考えていました。

おそらく相手の立場から見たら、相手も「私が正しい! あなたが間違っている!」と思っているでしょう。神様から見たら、五十歩百歩、目くそ鼻くそ、どんぐりの背比べでしょう。百歩譲って相手の方が悪かったとしても、神様は「あなた自身に関して平和を保ちなさい。人を赦しなさい」と語ります。

相手が間違っているかどうかは別として、「あなた自身は人を赦しなさい」と神は語られるのです。相手を裁くものは法であり、神ご自身です。復讐(ふくしゅう)を自分でしないで、神に任せましょう。

赦しを実践した人からは「即座に心が軽くなり、うれしくなり、神を近くに感じられるようになりました。ありがとうございました」とお返事が来ました。しかし残念ながら、言い訳をして、赦しから目を逸らした人は解放されないままです。

自分の非を認め、神に対して悔い改めることができる理由は、赦しがあるからです。しかし通常は、悔い改めるとは負けを認めたことであり、同時に裁きを受け入れることになります。だから、認めたくないのです。

しかし、神は赦しのために罪を悔い改めることを願っておられます。そして、赦しを体験した人は、自分を赦し、相手を赦せるようになっていくのです。人を赦せない根本原因は、神の赦しを受け取っていないことにあります。

今日、神の赦しを受け取り、人を赦し、神との親密な交わりを持ち、その交わりを深めていってください。

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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