
ドイツの首都ベルリンで今月末、この四半世紀で欧州最大規模となる伝道会議が開催される。
開催されるのは、ビリー・グラハム伝道協会(BGEA)の呼びかけで開かれる「欧州伝道会議」。5月27日から30日までの4日間の日程で開催され、55の国と地域から、牧師や宣教団体の指導者ら約千人が参加する。
会議のテーマ聖句は、「私は福音を恥としません。福音は、ユダヤ人をはじめ、ギリシア人にも、信じる者すべてに救いをもたらす神の力です」(ローマ1:16)。
BGEAのフランクリン・グラハム総裁は、「イエス・キリストの福音と神の御言葉の真理を宣(の)べ伝えることは、今日、世界で最も必要とされていることです。BGEAが欧州で、福音を地域社会や地の果てまで伝えようとしている信者たちと共に歩み、励ますことができるのは、光栄なことです」と述べている。
フランクリン氏の父であるビリー・グラハム氏(1918~2018)は、欧州を含む世界各地で大規模な伝道集会を開いたことで知られている。
ビリー氏は1947年から2005年の間に、400回以上の伝道集会を開催。そのうち半数余りは米国で行ったが、他は世界各地で行っており、北朝鮮でも説教した経験がある。1954年には、当時の西ドイツで伝道集会を開いている。
欧州はキリスト教の長期的な衰退と闘い続けている地域であることから、近年、フランクリン氏にとってますます優先順位の高い地域となっている。
欧州伝道会議は招待制で行われ、13カ国から20人以上の講師が参加する。「大胆で聖書的な伝道に対する情熱によって教会を再び燃え立たせるため、何十もの教派の信者を励まし、備える」ことを、その目的として掲げている。
会議では、マイケル・W・スミスやチャリティ・ゲイル、また欧州各地のアーティストらによる音楽も披露される。
BGEAが欧州でこの規模の会議を開催するのは、2000年にオランダの首都アムステルダムで開いた戦略的伝道会議「アムステルダム2000」以来。フランクリン氏は、欧州伝道会議への期待を込め、次のように話している。
「4世紀前、海を渡って米国に福音をもたらしたのは欧州のクリスチャンたちでした。私は、イエス・キリストのために大胆かつ忠実な証人であり続ける欧州の信者たちに感謝しています」