宣教団体「バイブルズ・フォー・ザ・ワールド」(BFTW)のジョン・プダイテ氏が特に期待を寄せているのは、彼らがカンボジアで参加する新たなアウトリーチ活動だ。今回は、彼らがこれまで活動してきた首都圏ではなく、有名なアンコールワット遺跡に近い地域で行われる。
プダイテ氏によれば、過去には数世代前に信仰を持った年配の信者たちが存在したが、ポル・ポト政権下で多くが迫害され、数百万人のカンボジア国民同胞と共に命を奪われた。その時期に識字率も著しく低下し、国全体が復興に苦しんできた。
「当時から残っている教会も幾つかあります」とプダイテ氏は語る。「でも、今のカンボジアの教会は、キリストの体としては非常に若いのです。ある意味では素晴らしいことで、彼らはイエス・キリストの福音を同胞に伝えたいという情熱にあふれています。ただ、教育や備えという点ではまだ不十分です。聖書研究や信仰を導くガイドなど、リソースへのアクセスがほとんどありません」
この大規模なアウトリーチ活動は、カンボジアの新たな地域に神の御言葉を広める上で、非常に効果的かつ有益となる可能性がある。また、BFTWが新たな協力者を見つけ、福音宣教をさらに推し進める機会ともなり得る。
BFTWは、聖書の配布と教育、教会支援を通じて、福音を世界に広めることを使命とする国際的な宣教団体だ。インド北東部にルーツを持つジョン・プダイテ氏とその家族によって設立され、特に聖書をまだ持っていない人々への配布に注力してきた。また、現地の教会や信徒の育成にも力を入れており、神の御言葉が各地に根づくための基盤づくりを支援している。
彼らやその他の宣教に励む団体が、カンボジアで豊かに実を結ぶように祈っていただきたい。
■ カンボジアの宗教人口 ※2010年データ
プロテスタント 1・7%
カトリック 0・2%
仏教 83・3%
イスラム 2・3%
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