2025年5月6日12時06分

英国国教会の教会検索サイト、この1年で訪問者数が急増

オックスフォード
大学都市として有名な英イングランド南部オックスフォードの街並み。オックスフォード大学のチャペルと英国国教会オックスフォード教区の主教座聖堂を兼ねているクライストチャーチ大聖堂など、市内にはさまざまな教会がある。(写真:Sergii Figurnyi)

英国国教会は、教会検索サイトの訪問者数がこの1年で急増したことに勇気付けられている。

訪問者数が急増したのは、英国国教会の専用検索サイト「AChurchNearYou.Com」(お近くの教会ドットコム、英語)。サイトの閲覧数は、2023年の1億2810万回から24年の1億9860万回に増大した。

閲覧数だけでなく、SNSでのシェア数も伸びた。24年は、1万1千件を超える礼拝やイベントがSNSでシェアされ、前年比268%の大幅増となった。同様に、1万8千件を超える礼拝やイベントが、デジタルカレンダーや携帯電話のカレンダーに保存され、こちらも前年比200%の大幅増となった。

これらの数字は、受難週の初日である4月13日に発表された。受難週は教会にとって最も忙しい時期の一つで、今年は英国国教会だけでも、約2万件の礼拝やイベントが計画された。

英国国教会のデジタル部門責任者を務めるアマリス・コールさんは、この結果に「喜んでいる」と述べた。

「この驚異的な増加は、英国国教会が開催する礼拝やイベント、家族と参加できる活動、英国国教会が運営するプロジェクトなど、一般の人々が英国国教会の共同体とつながることに、これまで以上に関心を持っていることを示しています」

「英国国教会では、このサイトを通じて地元の教会を見つけた新来会者の報告を定期的に受けています。ですから、訪問者数の増加は、1万6千ある教会の一つに一般の人たちを招待する自信を編集者に与えています」

「今月(4月)だけで、一般の人々が参加してイースターを祝えるイベントが約2万件追加されました」

「どなたでも歓迎していますので、私たちは来場のしやすさを優先しています。車椅子での来場やグルテンフリーの軽食、英国式手話通訳、認知症フレンドリーなど、訪問者が自分に合ったサービスを見つけられるようにタグを追加しました。これらのサービスは、お住まいの地域の教会を検索する際に、タグを使って見つけることができます」