2025年4月25日18時29分

人生をまるまる楽しもう! 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

どんな状況にあっても、それを楽しみ、感謝し、肯定的に捉えることができます。反対に、どんな状況にあっても、苦痛に感じ、文句を言い、否定的に捉えることもできます。

時々、ストレスに押し潰されそうになったり、気が滅入ったり、落ち込んだりしそうになることがあります。そんなとき、肯定的な側面を探すことにします。つらく、悲しい状況でも、そんな希有な出来事を経験できることに感謝をします。そうすると、その状況を楽しめるようになります。

「ありがとう」を漢字で書くと「有り難う」です。「有(あ)る」ことが「難しい」出来事は、うれしいことばかりではありません。あり得ない、とんでもない、理解し難いことも「有り難い」ことです。

「有る」ことが「難しい」ことならば、うれしいことも、うれしくないことも「有り難い」ので、「ありがとう」と言って受け止めていいのではないでしょうか。

私はさまざまなボランティア活動をしています。ボランティア活動は、収入につながりません。自分の実績ともあまり関係がありません。しかし不思議です。終わった後に、言い知れぬ満足感があります。

さらに、通常では知り合えないような人と知り合えたり、通常ではできないような仕事を任されたりすることもあります。そんな「ボーナス」がもらえるようなこともあります。

しかし、うまく利用され、「使いっ走りにされた」と感じて、惨めな気分になりそうなこともあります。どれをどう取ったとしても、それは「有り難い」ことですので、「ありがとう」と受け止め、感謝し、楽しみます。

平凡で、平和で、安定している状態も、つかの間の「有り難い」状態として、「ありがとう」と受け止め、感謝し、楽しんだらよいのです。

聖書には、このように書かれています。

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。(テサロニケ人への手紙第一5章16〜18節)

私の兄弟たち。さまざまな試練に会うときは、それをこの上もない喜びと思いなさい。(ヤコブの手紙1章2節)

いつも主にあって喜びなさい。もう一度言います。喜びなさい。(ピリピ人への手紙4章4節)

どんなことも感謝し、喜び、楽しむ理由は何でしょうか。神が私たちを分かっていてくださり、マイナスはプラスに変えられ、忍耐や練られた品性を身に付けることができますし、苦しいことは、いつまでも続くことはないからです。少なくとも、天国に行ったら、一切の苦しみから解放されます。

「試みに会わせず、悪より救い出したまえ」と毎日祈ります。しかし、神が許された一切の状況や出来事に対して、楽しんで生きようと思っています。神との関係がしっかりしている限り、悲しみも、苦しみも、怒りも含めて、全てのことを楽しむことができると信じます。

神を信じ、共に一日一日、一瞬一瞬を楽しんでまいりましょう。

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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