2025年3月21日17時37分

ワールドミッションレポート(3月21日):リビア よみがえりの主の幻を見た改宗者、大胆な宣教により死刑判決

執筆者 : 石野博

リビアは天然資源が豊富な国だが、内戦やさまざまな武力紛争によって荒廃している。これらの紛争により、大規模な移住が発生し、国内に残った人々は経済的困難と苦しみに見舞われている。また、この厳格なイスラム教国でキリストに従うと決心すれば、死をもって罰せられるという霊的な苦難も伴うのである。

アティークは、法的に争われている死刑判決を受けた一人だ。彼は数年前に聖書を読んでキリストを知るようになった。その後、信仰から遠ざかってしまったのだが、サハラ以南の地域の信者がアティークに会い、彼が復活の主の幻を見ることができるようにと祈った。

そして数日後、アティークはなんと復活の主の幻を見たのだ。それ以来、彼は大胆に宣教するようになった。それによって引き起こされた困難や逆境に立たされたときも、主にすがり続けた。彼は創世記のヨセフのように、獄中にあってもその親切な態度と良い働きにより、監獄の責任者の一部から尊敬されているのである。

アティークの死刑判決が覆り、彼が解放されるように祈ろう。リビアの人々が福音の中に平安を見いだし、救われるように祈っていただきたい。

■ リビアの宗教人口
イスラム 97・0%
プロテスタント 0・2%
カトリック 1・2%
正教 1・2%

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石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。