2025年2月6日10時59分

ワールドミッションレポート(2月6日):英国 サッカーは私の神だった―イエスを見つけるまでは(1)

執筆者 : 石野博

英国プロサッカーリーグのチーム「ウィコム・ワンダラーズ」でプレイする、ジェイソン・マッカーシー選手の素晴らしい回心の証しを紹介したい。以下は、彼がどのようにして神を見いだしたのか、マッカーシー選手自身の言葉による証しだ。

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私はありがたいことに、サッカー三昧の素晴らしい幼少期を過ごすことができました。サウサンプトンFCのアカデミーを経てトップチームに昇格し、その後、幾つかのクラブにレンタル移籍し、バーンズリーFCに移籍しました。それで当時のガールフレンドのザラと私は、サウス・ヨークシャーに引っ越したのです。

その年は、私の人生で最悪の年でした。ナイフを突きつけられ、ナイトクラブで暴行を受け、強盗にも遭いました。悪いことはそれだけではありません。叔父と祖父が同じ週に亡くなり、父はうつ状態になり、私は本当に苦しい時期を過ごしていました。

当時私は21歳で、サッカーこそが私の神でした。それは現実からの解放であり、逃げ場だったのです。しかしその頃、私はチームから外されてしまいました。私を支えていた全てが奪われたのです。私は自分の幸せが全て、サッカーを軸に回っていることに気が付きました。

チームメイトのジョージ・モンカーはクリスチャンでした。彼はいつも私にイエスのことを話してくれました。彼はいつも、変わらぬ喜びに満ちていて、私は彼と一緒にいるのが大好きでした。私たちはとても親しくなり、ジョージは福音の種をまき続けてくれましたが、その時点で、私はまだその絶大な価値に気付くことはありませんでした。

私は家族の近くに住みたかったので、ウィコム・ワンダラーズに移籍しました。移籍後は、サッカー選手としては順調で、全てが落ち着いており、決して悪くはありませんでした。しかし私の内面には、いつも言い知れぬ不安がありました。「もしまた何かが起こったらどうしよう?」とね。

そんなある日、昼食を食べていると、向かいの席に座っていたアレックス・サミュエルとベン・フレンパが、イエスのことを話しているのが聞こえてきました。私はアレックスを脇に呼び、こう言いました。「君の信仰について話を聞きたいのだけど、コーヒーでも飲みながら教えてくれないかい?」と。(続く)

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■ 英国の宗教人口
英国教会 36・2%
プロテスタント 8・3%
カトリック 8・6%
無神論 34・5%
正教 1・1%
ユダヤ教 0・4%

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石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。