2025年1月20日11時09分

ワールドミッションレポート(1月20日):ウクライナ われわれの意志と霊性を強めてください

執筆者 : 石野博

ウクライナでは戦争が激化し、ロシアの攻撃による恐怖がエスカレートしている。しかし、そのような混乱の中、信仰と決意は揺るがない。

ドローンによる攻撃やエネルギーインフラを狙ったミサイル攻撃に耐えながら、ウクライナでは毎晩のように破壊が繰り返されている。彼らの負った精神的なダメージは計り知れないだろう。にもかかわらず、ウクライナ人は断固として立ち向かい続けている。

激しい砲撃があった日曜日の朝、ユーリイ牧師はこう宣言した。「この朝、ウクライナの教会が、救い主と主を礼拝することを誰も止めることはできない」と。

ウクライナにとって、この戦いの重要性は国境をはるかに超えている。イェール大学の歴史学者ティモシー・スナイダーはこれを「世界的な民主主義にとっての危機的状況の前兆」と呼ぶ。

ゼレンスキー大統領はこう祈った。「われわれの意思と霊性を強めてください。ウクライナを、そして私たちが信仰を失うことがありませんように」と。

来月で、ロシアのウクライナ侵攻から3年になる。同国、同地域の平和のために祈ろう。そして、その平和のうちに福音の種が豊かにまかれるように祈っていただきたい。

■ ウクライナの宗教人口
正教 61・2%
プロテスタント 5・8%
カトリック 10・1%
無神論 19・5%

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石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。