2024年12月27日22時22分

心のゴミを捨てよう! 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

毎週3回、私の住む新宿区から委託された業者の人が、ゴミの収集に来てくれます。たまったゴミを袋に詰めて、家の前に出しておくと、持って行って処分してくれます。袋に入れたゴミが少ないときには、次回に繰り越すこともありますが、大掃除をしたときには何袋ものゴミが出るので、一気にゴミを持って行ってもらいたいものです。

生活ゴミは、ゴミ収集車が持って行ってくれます。体のゴミはトイレに行って出します。それでは、心のゴミはどこに捨てたらいいのでしょうか。家族や親しい人に聞いてもらって、心の整理をすることはできますが、それを吐き出して捨てる場所はそうそうなく、容易なことではありません。自分がゴミだと思っているものを他人が快く引き受けてくれるはずもないからです。

心のゴミを人に処分してもらおうとしても、それはうまくいかないばかりか、それが原因で関係を悪くしてしまうこともあります。心のゴミは、その中身も問題ですが、ネガティブな態度や言葉で排出されるからです。そのゴミを渡された人は、ネガティブな気分になるので、また別の人にネガティブな態度や言葉でゴミを捨て返します。

心のゴミは、しっかりとゴミ袋にしまって、処分場に捨てましょう。処分場として引き受けてくださるのは、神様てす。まず、聖書を読み、祈るときに、心のゴミがあぶり出され、ゴミを整理することができます。

次に、イエス様は「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます」(マタイ11:28)と言ってくださいました。つまり「わたしのところに来て、心のゴミを全て引き受けてあげる。そして、心のゴミで汚染されたあなたを洗い流してキレイにし、疲れた心と体を休ませてあげよう」と言ってくださるのです。

複雑な社会を生きていると、心が病み、狂ってしまうことがあります。それだけたくさんの心のゴミが出るからです。それをしっかり処理しないと、ある日爆発をしてしまいます。だから私はその都度、神に祈り、心のゴミを持って行ってもらいます。部屋の掃除をすることで気分一新させられますが、心の掃除もそれと同じように大切です。忘れないでください。

ゴミ収集車は週2、3度しか来てくれませんが、イエス様は絶えず私たちと共におられます。いつでも心の掃除はOKなのです。今日、あなたの心の中にはゴミが散乱していませんか。ゴミが山積みになっていないでしょうか。

イエス様と共に心を整理し、心のゴミを集めて処分して、心の隅々まで血潮で洗っていただきましょう。そこに幸せがあり、喜びと平安といのちあふれる世界があるのです。

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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