2024年11月13日10時10分

ワールドミッションレポート(11月13日):フィンランド 朝のカフェでイエスに出会う

執筆者 : 石野博

フィンランドのトゥルクで行われた簡素な教会活性化トレーニングの中で、70歳の男性が、コーヒーを飲みながらイエスに出会った。この報告は、教会開拓者のチャールズ・クリディオティス氏によって報告された。

クリディオティス氏はこう語った。「それは本当に素晴らしい出来事でした。私たちは市の中心にあるカフェに少人数のグループで集まっていました。そこに70歳の男性が朝のコーヒーを飲みにやって来たのです。彼は近くのテーブルに座り、聖書を教えていた私の話に耳を傾けていました。しばらくすると、彼は私たちのテーブルに加わってきたのです。そして彼は質問をし始めました」

「話を短くして結論を言うと、彼は主に人生をささげ、その後、海で洗礼を受けたのです。そして、その後の週末は、私たちと一緒にトレーニングに参加し、彼は幾つかの驚くべき洞察を私たちに提供してくれました。トレーニングセッションの最後に、共に祈ったのですが、その時の彼は、私のもとで泣いていました。涙の理由は2つです。一つはイエスを見つけたことによる喜びの涙です。彼は今までの生涯でずっと平安を求めていました。それを彼はイエス・キリストとの関係の中に見いだしたのです。その喜びは、涙なしには決して言い表すことはできません。二つ目は心の痛みです。『もし、もっと早く福音を聞いていれば、こんなに人生を無駄に過ごしてしまう年月はなかっただろうに』という後悔の涙でした」

しかし聖書は言う。「あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。わざわいの日が来ないうちに、また『何の喜びもない』と言う年月が近づく前に」(伝道者の書12:1)と。もし私たちが、永遠という時間軸の中に生きているのなら、たとえそれが70歳であったとしても、いや100歳であったとしても、その人はまだ「若者」に過ぎない。永遠という視点から見ればそうなのだ。

人が主に立ち返るのに、遅過ぎることはない。「きょう、もし御声を聞くならば」(ヘブル3:7)と聖書が言うように、その日こそが、まさにその人の時なのだ。カフェであろうと、職場であろうと、趣味のサークルであろうと、どこでも福音を語るチャンスがある。あらゆる機会を用いて、ますますフィンランドの兄姉らが伝道に励むよう祈っていただきたい。

■ フィンランドの宗教人口
プロテスタント 83・3%
カトリック 0・2%
正教関係 1・1%
イスラム 0・6%
ユダヤ 0・02%

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石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。