2024年11月8日10時16分

板挟み人生を生きよう 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

私たちクリスチャンの人生は「板挟み」の人生です。

私は、その二つのものの間に板ばさみとなっています。私の願いは、世を去ってキリストとともにいることです。実はそのほうが、はるかにまさっています。しかし、この肉体にとどまることが、あなたがたのためには、もっと必要です。(ピリピ人への手紙1章23、24節)

天国を本当に信じ、天国の素晴らしさを知ったら、「この世にとどまっているよりも早く天国に行きたい!」と思うのが正常です。しかし、そう簡単にこの世を去れない事情があります。

それは、「伝道」をしなくてはいけないからです。自分だけが天国に入れればよいのではなく、みんなで天国に入るべきだからです。良いものを人に伝えずにはおれない人もいますし、良いものをごく限られた人にしか知らせないか、自分だけでとどめておく人もいます。

しかし、その人間的な思いを超えて、福音は伝えなくてはいけません。その時、この地上にとどまる大義が与えられるのです。私たちの人生は、そのことのために与えられているのです。

ただ、情報として福音を伝えるだけではなく、全身全霊で、人生の全てを懸けて伝えるべきなのです。

それから、イエスは彼らにこう言われた。「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。」(マルコの福音書16章15節)

これは、イエス様の至上命令なのです。そして、この使命を果たし終えたときに「そろそろ戻って来なさい」と、天に召していただけるのです。神に仕えた結果、身も心もボロボロになったとしても、それは勲章です。

そして、召されて天に帰るということは、天に凱旋することです。何と喜ばしいことでしょうか。私たちは、天国に望みを置きながらも、天に召されるその日まで、伝道し、愛し、人々の益のために生きてまいりましょう。

私たちは、あなたは、伝道するために生まれてきたのですから。

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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