2024年11月1日22時45分

「急がば回れ」か、それとも「善は急げ」か 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

「急がば回れ」は「危険な近道よりも、安全な本道を回った方が結局早く目的地に着く。成果を急ぐのなら、一見遠回りでも着実な方法をとった方がよい」という意味のことわざです。

車で目的地に向かうとき、時間に間に合わないのではないかと、気があせって安易に入った近道が、かえって時間のかかる道で、そのままの道を進んだ方がよかったと後悔したことが何度もあります。

人生の中で、一見すると近道でも、人が通っていないということには「何か理由がある」と考えるのも知恵です。その理由がはっきりして、それを克服する自信があるのなら、その道を選ぶことも選択肢の一つです。しかしそうでなければ、あせらない方がいいかもしれません。

「急いては事を仕損ずる」(あまり急ぐと、かえって失敗を招きやすい)。それが自分の人生の重大事であるとしたら、一見遠回りでも着実な本道(王道)を進んだ方が安全です。

迷ったときは、第一に神に祈り、神の導きを求めましょう。第二に、用意周到な準備が大切です。第三に、実力に見合った道を選択することです。

もちろん、人生のチャンスには「善は急げ」(よいことをするのにためらうな)といわれるように、早く決断すればするほどいいこともあります。どんな場合であっても、まずは神に祈ってから前進すること、これが何よりも大切ではないでしょうか。

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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