2024年10月11日12時44分

罪の赦しを受け入れよう 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

ある日、お父さんが大切にしている食器を、息子が間違って落とし、割ってしまいました。お父さんに「ごめんなさい」と謝りました。お父さんは、すぐに怒りが収まりませんでしたが、息子に「もういい。これからは気を付けなさい!」と赦(ゆる)しを伝えました。

しかし、お父さんと息子の関係はギクシャクするようになりました。距離ができてしまって、親密さがなくなりました。

ある日息子は、安い食器を買ってお父さんに「これで赦してください。それでダメなら、しばらくお小遣いをもらわなくていいから・・・」と言いました。お父さんは、とっくに赦していましたが、息子はその赦しを受け入れないで、自分を赦していませんでした。

今日あなたは、神の赦しを受け取っていますか。そして、その赦しを素直に受け入れているでしょうか。

ある人はクリスチャンになったのに、神の赦しが信じられなくて「地獄に堕とされるのではないか!」といつも恐れていました。イエス様は「子よ安心しなさい。あなたの罪は赦された!」と語られたのにです。自分の気持ちが納得しないので、赦しを受け入れられないのです。

その本当の理由は、罪を犯し続けていたのです。その都度「神様、ごめんなさい」と謝りますが、また罪を犯してしまうのです。これでは悪循環です。罪を犯し続け、罪から離れられないとしても、イエス様の十字架による罪の贖(あがな)いを信じ、受け入れることです。

イエス様の代価によって赦しを受けた人は「もう繰り返し罪は犯せない」と痛みを感じることで、次第に罪から離れていくようになるのです。

「だれでも神から生まれた者は、罪を犯しません。なぜなら、神の種がその人のうちにとどまっているからです。その人は神から生まれたので、罪を犯すことができないのです」(1ヨハネ3:9)

神の赦しを受け入れてください。そこから全てが始まっていきます。罪から少しずつ離れられるようになり、成長し、赦された分だけ人を赦せる愛の人に変えられていくのです。

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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