2024年10月1日11時26分

ワールドミッションレポート(10月1日):米国 現代のマグダラのマリア、イエスはいかにして彼女をポルノ業界から救ったのか(3)

執筆者 : 石野博

ポルノ業界に身を持ち崩していたブリトニーだったが、やがて彼女は仕事のストレスからうつ病になり、ヘロイン中毒となってしまう。そんな時、彼女は助けを求めてクリスチャンの祖父母を訪ねたのだった。これは、そんな彼女がキリストと出会い、どのようにして変えられたのか、彼女自身の言葉で語る赤裸々で力強い証しだ。(第1回から読む)

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私は祖父母の通っている教会で、イエスに人生をささげました。それからというもの、私は聖書をむさぼるように読み始めました。しかし「男性」は、相変わらず私にとっての弱点でした。しばらくして、ある男が私の人生に現れたのです。

彼はポン引きでヒモのような男でした。しかし驚いたことに、彼はクリスチャンだったのです。もっと正確に言うなら、バックスライド(信仰が後退し離れてしまっている状態)のクリスチャンでした。彼はしばらくの間、私を教会に連れて行ってくれました。その時に私は洗礼を受けたのです。でも結局そのような関係は長続きせず、彼は私を3年半もポルノ業界に引き戻してしまったのです。私は、そのヒモのような男と交際する一方で、聖書を読むことで神との関係を少しずつ深めていきました。そうしているうちに、人生をやり直したいという強い衝動に駆られたのです。

事が起きたのは、2012年12月のある日のことでした。その日、私は撮影のため、ラスベガスに向かう機上にいました。その機内で、私は3年前に信仰告白した教会でもらった聖書を読んでいました。黙示録を読み始めたときです。そこにはこう書かれてありました。

「しかし、あなたには非難すべきことがある。あなたは、イゼベルという女をなすがままにさせている。この女は、預言者だと自称しているが、わたしのしもべたちを教えて誤りに導き、不品行を行わせ、偶像の神にささげた物を食べさせている。わたしは悔い改める機会を与えたが、この女は不品行を悔い改めようとしない。見よ。わたしは、この女を病の床に投げ込もう。また、この女と姦淫を行う者たちも、この女の行いを離れて悔い改めなければ、大きな患難の中に投げ込もう」(黙示録2:20〜22)

この御言葉を通して、聖霊が私の心を強く刺し通し、責めたのです。私は泣き崩れました。「私は性的不品行で、人々を罪に導きました。主よ、ごめんなさい。どうか許してください!」すると、聖霊はこう言われました。「ブリトニー、私はあなたを愛している。これは私があなたのために用意している人生ではない。もしあなたが今日ポルノ業界を去るのなら、私はあなたの人生を大いに祝福する」と。

その日、撮影が数時間後に迫っていたにもかかわらず、私は全ての予定をキャンセルして、ポルノ業界から完全に足を洗ったのです。この日、神は私の人生を根底から変えてくださいました。(続く)

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■ 米国の宗教人口
プロテスタント 35・3%
カトリック 21・2%
正教 1・7%
ユダヤ教 1・7%
イスラム 1・6%
無神論 16・5%

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石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。