2024年9月16日08時27分

ワールドミッションレポート(9月16日):ベトナムで大規模な教会成長

執筆者 : 石野博

ベトナムが共産主義国になって以来、キリスト教徒は最も過酷な迫害の中を通過してきたが、今日その状況は変わりつつある。ここ2、3年、ベトナムのキリスト教徒は最近の歴史の中で最も宗教的自由を感じるようになった。

今年3月、「バック・トゥ・エルサレム・ムーブメント」はベトナムで「伝道するビジネス会議」を開催し、全国から集まった250人以上のクリスチャンビジネスマンやビジネスウーマンが、ホーチミンの繁華街にあるホテルの会議室に集結した。彼らは御国を成長させるために自分たちのビジネスをどのように活用するのかを学んだのだ。

「教会は成長しています」。こう証言するのは、約1万人の信者ネットワークを監督する地元のベトナム人牧師のデビッド氏だ。「私たちはかつてないほど、神がベトナムで動かれているのを目の当たりにしています」

デビッド牧師は中国の地下教会の牧師たちを招き、市内の幾つかの家庭教会で話をさせた。中国の地下教会リーダーは次のように語った。「私たちはベトナムの兄弟姉妹と多くの共通点を持っています。私たちは同じような迫害の時代を経験してきたのです」

招かれた中国の地下教会リーダーたちは、ベトナム人が現在享受している自由度の高さに驚きを隠さない。ベトナムの家の教会は、地下に隠れることなく堂々と礼拝しているのだ。わずか15年前まではデビッド牧師も政府から逃げ回っていたが、今では公然と説教し、教会を建て、新しい信者に洗礼を授けている。さらには少数民族に伝道するへき地宣教のために牧師を養成する聖書学校まで立ち上げているのだ。

正確な数字は不明だが、ある推計によれば、ベトナムの教会はここ数年で600%の成長を遂げているというのだ。先週、デビッド牧師と彼の地元のフェローシップチームは、山地に住む少数民族の地域を訪れ、これらの山地族に洗礼を授けたのである。

ベトナムの教会成長のために祈ろう。都市部から山地のへき地に至るまで、主エイスの福音がくまなく伝わるように祈っていただきたい。

■ ベトナムの宗教人口
仏教 52・5%
プロテスタント 2・0%
カトリック 7・7%
無神論 23・3%

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石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。