2024年9月12日12時45分

ワールドミッションレポート(9月12日):フィリピンで聖書に基づく価値観教育が公立学校に広がる

執筆者 : 石野博

「神様の祝福に対して感謝の気持ちを表したいです」とフィリピンの価値観教育(バリューズ・エデュケーション)の教師であるリザは言う。「神様がご自身の子どもたちに教えるために私を送ってくださいました。特に私はこのことを感謝しています」。価値観教育の働きは、フィリピンの予想外の場所や方法で子どもたちに届いている。

地元の牧師や他の教会ボランティアは、価値観教育の訓練を受けている。それは遠隔地の公立学校の教室に入り、まだキリスト教が広まっていない地域で、子どもたちにイエスとキリスト教の価値観を教えるためだ。その影響はさらに広がり、子どもたちは学校で学んだことを家族に共有し、彼らもまたキリストへと導かれているのだ。

当初リザは、自分がビリラン州の自宅近くの学校で、1年生の生徒だけを教えることになると思っていた。「価値観教育のプログラムを学校の校長に提案したとき、校長はとても喜んでくれました!」とリザは言う。「校長は、イエスに焦点を当てたこのような教育を学校で行うことを長い間望んでいたというのです」

校長のジョナルドは、リザが毎週金曜日の午後に価値観教育を教えるために、1年生から6年生までの生徒に教える時間の枠を割り当ててくれたのだ。

「子どもたちは喜んでいて、それは全てイエスに関することです。現在、120人の生徒が積極的にバリューズ・エデュケーションの授業に耳を傾け、参加しています。ジョナルド校長とこの学校の全ての教師たちに感謝します。そして、このことを可能にしてくださった神様を褒めたたえます! 全ての栄光は、私たちの愛する天のアッバ(お父さん)である神様にあります!」

フィリピンの公立学校では、聖書の価値観に基づく「価値観教育」がなされている。驚きとともに、神への感謝に堪えない。子どもは未来そのものであり社会の希望だ。だからこそ、その子どもたちへの教育の重要性は計り知れない。このような価値観教育が公立学校で認められるフィリピンのおおらかな気風は称賛されるべきだろう。

フィリピンの聖書的価値観に基づく価値観教育が、さらに同国の学校全体に広がり、子どもたちのみならず、父兄たちも含めて大きな実を結ぶことができるように祈っていただきたい。

■ フィリピンの宗教人口
カトリック 79・9%
プロテスタント 13・3%
イスラム 5・7%
土着の宗教 0・7%

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石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。