2024年8月5日20時32分

シリア語の世界(3)イエスや弟子たちが話した言葉 川口一彦

コラムニスト : 川口一彦

『鍵の本 指導教科書2』(2021年)の中から、一部を翻訳して以下に紹介する。

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本書は古代アラム語(シリア語のこと)を学び、現代のアラム語を理解することにより、学生の心に教会とアラム語への愛が育つことを主なる神に期待している。

アラム語は最も古いセム語の言語で、処女より生まれた神の子イエスや弟子たちはアラム語を話していて、アラム語は神の言葉であると考える。だから学ぶのである。アラム語スリヨォヨ(新アラム語方言)族はトルコ南東部のアブディン地域に住み、今も話している。本書は文語体と口語体で書かれてある。(注:ギリシア語訳新約聖書以前のシリア語訳新約聖書は今まで発見されていない。)

シリア語の世界(3)イエスや弟子たちが話した言葉 川口一彦

本を開くと「氏名、住所、学校名」を書く項目がある。

シリア語の世界(3)イエスや弟子たちが話した言葉 川口一彦
シリア語の世界(3)イエスや弟子たちが話した言葉 川口一彦
シリア語の世界(3)イエスや弟子たちが話した言葉 川口一彦
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シリア語の世界(3)イエスや弟子たちが話した言葉 川口一彦
シリア語の世界(3)イエスや弟子たちが話した言葉 川口一彦
シリア語の世界(3)イエスや弟子たちが話した言葉 川口一彦

神・アロホは単数で、複数ならアロヒィン。ヘブル語聖書では、神・エロヒームは複数形であるが、「創造した」が三人称単数形である故に、創造は唯一の神によるもの。神の複数形は、権威あるいは敬意を表現したとの説がある。(続く)

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※ 参考文献
『古代シリア語の世界』(イーグレープ、2023年)
『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)
『景教碑の風景』(シリーズ「ふるさと春日井学」3、三恵社、2022年)

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川口一彦

川口一彦

(かわぐち・かずひこ)

1951年、三重県松阪市生まれ。愛知福音キリスト教会宣教牧師、基督教教育学博士。聖書宣教、仏教とキリスト教の違い、景教に関するセミナーなどを開催。日本景教研究会(2009年設立)代表、国際景教研究会・日本代表を務める。季刊誌「景教」を発行、国際景教学術大会を毎年開催している。2014年11月3日には、大秦景教流行中国碑を教会前に建設。最近は、聖句書展や拓本展も開催している。

著書に 『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、2014年)、『仏教からクリスチャンへ―新装改訂版―』『一から始める筆ペン練習帳』(共にイーグレープ発行)、『漢字と聖書と福音』『景教のたどった道』(韓国語版)ほかがある。

【川口一彦・連絡先】
電話:090・3955・7955 メール:[email protected]

フェイスブック「川口一彦」で聖句絵を投稿中。また、フェイスブック「景教の研究・川口」でも情報を発信している。

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