2024年7月29日08時24分

ワールドミッションレポート(7月29日):ボツワナ シェクガラガリ語の新約聖書が完成

執筆者 : 石野博

今年、ボツワナの聖書協会は、シェクガラガリ語新約聖書の完成を祝った。これは、7万8千人以上のバクガラガリ人が話す言語で、翻訳者たちにとっては、聖書を提供するための14年間の旅の終わりを意味する。

この画期的な出来事は、「ルーテル聖書翻訳(Lutheran Bible Translators)」との協力のもと、初版を1万部以上刷ることで達成された。

ボツワナ聖書協会の事務総長兼CEOであるオフェンツェ・コレン・マルピン氏は、この翻訳の影響力について興奮して語った。「私たちは、この新約聖書が人々の心を福音に開き、シェクガラガリ語話者にとっては新しい方法で、神の御言葉とつながることを望んでいます」

今回の翻訳が完成する以前、バクガラガリ人たちは100年以上前に翻訳されたセツワナ語の聖書を使わなければならなかった。新しいシェクガラガリ語訳は、なじみのある文章を使用し、シェクガラガリ語コミュニティーに対してより明確に響くようにしている。

現在、完全に聖書に翻訳されている言語はおよそ2500以上で、部分翻訳は3千言語を超えている。今回のシェクガラガリ語の完成によって、聖書の未翻訳言語がまた一つ消えたことになる。

主イエスは言われた。「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい」(マルコ16:15)と。福音は全ての人々に、全ての言語で伝えられなければならない。そのために日夜、聖書翻訳に取り組む奉仕者のために祈ろう。神の言葉が全ての言語で、全ての人々に届けられるよう祈っていただきたい。

■ ボツワナの宗教人口
プロテスタント 11・2%
単立 31・7%
カトリック 4・0%
土着宗教 32・6%

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石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。